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もう少しで下降トレンドラインを上抜けるか?

先週金曜日の米国株式相場は大幅高となった(DJIA +440.53 @25,335.74, NASDAQ +132.86 @7,560.81)。ドル円為替レートは106円台後半での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が圧倒的に多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,712に対して、下落銘柄は309となった。騰落レシオは90.35%。東証1部の売買代金は2兆3973億円。

TOPIX +26, @1,741
日経平均 +355円 @21,824円

米国株高を好感して、TOPIXも日経平均も続伸した。日経平均は前場では一時500円超上げたが、森友学園への国有地売却の決済文書き換え問題が水を差して上げ幅を縮めた。書き換えられた文書では、複数の政治家の名前を含む記述が削られた。この政治リスクはしばらく相場の足を引っ張りそうだ。なぜなら、政府への批判が強まれば、株式市場が前提としている安倍首相の自民党総裁3選と日銀の大規模金融緩和を含むアベノミクスの継続が危うくなるからである。加えて、外国人投資家は政治の不安定を嫌う。

3月9日発表の米国雇用統計では、2月の雇用者数が伸びる一方で賃金の伸びが落ち着いた。これにより米国のインフレ懸念が後退し、FRBによる利上げのペースが速まるのではないかという懸念が後退したたことが米国株の大幅高の背景だった。さら、トランプ大統領による保護主義的な発言がトーンダウンしたことに加えて、米朝首脳会談へ向けた動きも出てきた。

日経平均の日足チャートを見ると、まだ下向きではあるが25日移動平均線の上に終値で浮上してきた。1月23日高値と2月27日の戻り高値を結んだ下降トレンドラインにも接してきた。このまま横ばいでもああと数日で下降トレンドラインを上抜ける。ただ、今日は十字線なので、売り買いの勢力が拮抗しており、踏ん張り時である。

33業種すべてが上昇した。上昇率トップ5は、機械(1位)、ゴム製品(2位)、鉱業(3位)、海運(4位)、石油・石炭(5位)となった。


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