株の家庭教育 その14（大切な技術）

[lopriderさん]

「たとえば、これからどんなジャンルの会社が有望だと思う？。」

「自動車会社とかかなぁ。EV化とか自動運転とか、将来すごく買い替える人が出そうだし・・・。パパはどう思う？。」

「キャッシュレスとか自動運転はとーぜんだけど、まぁ個人的には、画像認識の関連会社を推したいね。」

「して、そのココロは？。」

「ココロは・・ってか、本当に大切な技術だからだよ。」

「ふーん。画像認識とか、人の顔とかキカイで調べる・・・みたいな？。」

「うん。まぁ間違いではないけど、もっと範囲が広いよ。昔からあった技術だけど、最近はAIのディープラーニングが融合されて、飛躍的に進歩してる。」

「ちょま！。ナニカいきなり宇宙語すか？。」

「こないだ囲碁でコンピューターがトップクラスの棋士に勝ったニュース見たでしょ？。」

「うん。世界一の人に３連勝だっけ？。スゴイよね。」

「でも、そのときのプログラムは人間が定石とか教え込んでたんだ。その後はそれがさらに進化して、人間の対局から学ぶ定石とかも教えないようになったわけ。つまりゼロから初心者の自分自身と対局を繰り返して、学んでいくんだ。」

「うーん。さぼったりしないかな？。逆に弱くなるじゃん。」

「疲れないし、休まないし、超高速だからねぇ。人間同士だと何千年もかかるような対局を経験できるわけで・・・ほら、ドラゴンボールとかで出てくる【精神と時の部屋】みたいな。」

「ああ、あの時間の流れが遅くなる部屋でひきこもって、パワーアップの特訓する、例のチートネタかよ。」

「そう言うかぁ？。とにかくさらに進化してるんだ。自動運転のAIでも道路上の（子供や動物の飛び出しとか、道路上の落石とか）いろんな状況を学ばなくちゃいけないから、この手法は有望だね。あと癌の治療とかにも利用されるだろうし。」

「なんですと？。自動運転はわかるけど、ガンとかさっぱりワカラン。」

「ええとねぇ、粒子線とか使えば、現時点で体内の癌細胞だけを（まわりの組織に損傷を与えずに）除去できるんだ。」

「スゴイじゃん。もうガンとかで死ぬ人がなくなるみたいな？。」

「理屈の上では、そうだね。でも呼吸とか生体活動で体内の癌細胞の位置は変化するし、転移とかもある。リアルタイムの画像診断で、体内のすべての癌細胞の位置を特定できないと。イメージ的には広大な砂浜からビーズを一瞬で探し出すような・・・もんかな。」

「無理ゲーだねぇ。」

「まあ、人間には無理なんだけど、AIならけっこう可能だろうと思うよ。」

「だから大切な技術とか言ってるわけ？。」

「うん。自動車事故とか癌で亡くなる方がいなくなるとか、そういう未来を期待してね。」

「・・・つまりケッキョク、株を買うんだ。」