危険な日常

[lopriderさん]

ＬＯＰ：主人公

Ｑ美：ＬＯＰの妻（知り合いとすれ違った時の用心に、つねに笑顔を維持しながら運転する技術を会得している。）

「ただいま。」

「おかえりなさい、あそこから連絡あってからだから、（スグだと思ってたら、）意外と遅かったねぇ。」

「うーん。ちょっとそこで事故りそうになってさ。」

「サラって言う事じゃないと思うんですケド・・・。大丈夫だったの？。」

「それがねぇ、もういい加減に暗くなってるなかで、道路の真ん中で鹿が家族会議を開いてたんだよ。」

「ええっ？。家の近くで？。」

「いーや。あそこは・・・Ｈ太の通学路の近くだよね。危うく家族団らんの中に突っ込むとこだったよ。」

「そんなにタクサンいたの？。」

「４人（4頭？）家族相当だよねぇ。まあ、なんとかブレーキが間に合って良かった。ホントに、一家のくつろぎをダイナシにするところだったよ。」

「それって、スピード出しすぎなんじゃ？。」

「というより、あそこは真っ暗な場所だからねぇ。木が邪魔して、見えにくいんだよ。ライトも下げてたし。」

「アンゼンのために、ハイビームをデフォルトにしろってのがアナタの持論じゃなかったけ？。」

「そうだけど、その前に車とすれ違ってたんで、下げてたんだ・・・。危うかったよねぇ。」

「そっか、ライト下げないと（すっごいまぶしくて、）マナー違反だもんねぇ。」

「だから、対向車のライトの光量を判断してハイビームから自動的に切り替える（スマートヘッドライト）機能を標準装備にすべきなんだよ。」

「じゃ、自動車会社の株を買って、【モノ言う株主】になって発言したら？。」

「うーん。（スデニ自動車会社の株主なんだけどね・・・、）それじゃ、今度そうしようかなぁ。まあ、そのほうが鹿の家族会議に参加して、交通安全遵守を説得するより有望かも・・・だよねぇ。」