ある朝の点景

[lopriderさん]

登場人物：

ＬＯＰ：主人公（だけど出番がない。）

Ｑ美：ＬＯＰの妻（特技・夫限定のものまね。）

Ｈ太：ＬＯＰの息子（特技・連続((((；ﾟДﾟ))))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ。）

「おはよう、ママ。」

「・・・ふにゃぁ、まだワタシ寝てるよ。だからオハヨウじゃない。」

「ヤメロ！、怖いなぁ。（そんな手の込んだ寝言なんて、あるかよ。）」

「ジョーダンだよ。半分ぐらいダケド。だって眠いし・・・。」

「ああ、わかったよ。パパは？。」

「もう出かけたよ。なんか用事があるとかで早めに。」

「うーん。聞きたいことがあるんだけど、今いい？。」

「いーよ、ナニ？」

「今朝、リビングでパパが一人でナンカ喋ってるの聞いたんだ。携帯かと思ったけど、何も持ってないし、変じゃない？。」

「どこが？。いつも変っちゃ変なヒトだよ、あのヒトは。」

「（(；ﾟДﾟ)！。そんなふうにパパのこと思ってるんだ。）でもまあ、このごろパパは仕事がすごく忙しくて、あんまり寝てないみたいだから・・・。ちょっと心配なんですケド。」

「うんうん。思い出した。昨日ねぇ９時ごろ帰ってきたとき、ナンカ新しいオモチャみたいなのを持ってて。スマートスピーカーとか言ってたカナ。まだ、そこらに置いてあるよ。『これは必ず、社会にすごく大きな影響を与える。そして、関連する多くの会社の株価にも関わってくるんだ。』みたいな。」

「ママ、あいかわらずパパのモノマネうまいなぁ。（そーなんだよ。とっても漢字が多めの喋り方にトクチョーがあるんだ。）」

「えへへ。そのあと、いろいろレンシューみたく、バカみたいなことしてたよ。」

「パパが？。」

「うんうん。そのオモチャに『ピカチュー呼んで。』とかタノんでさ、『ピカー！。』とか返事したらスゴク喜んでたんですケド。ちょっと頭ダイジョーブかな？、って思ったよ。」

「・・・ああ、それ知ってるかも。ニュースで見たやつだ。すごく売れてるんだって！。」

「そーなん？。でもあのヒトがねぇ、『ピカチュー。今何時？』とか聞いたりしてたんだよ。マトモにしゃべれないのわかってるんだから、ふつーの会話できる機能のヤツを呼び出して聞けばイイんじゃ？。」

「そりゃそうだ。で、ピカチューはなんて？。」

「さあね、（聞きながら）メンドイから寝ちゃったから。・・・タブン、９回ぐらい『ピカー。』とかヘンジしたんじゃない？。回数を数えるんだってダルイよねぇ。」

「・・・とにかく、まあ、安心したよ。（でも、あとでピカチューに年齢をきいてみるかな。）」