株の家庭教育 その10（株価なんて知らない・編）

[lopriderさん]

登場人物：

ＬＯＰ：主人公

H太：LOPの息子：（;´・ω・）σﾅﾆｿﾚ？。

「さっき電話で誰かと話してたよねぇ。『Ｓ銀行の利回りがナントカで・・・、』とか言ってなかった？。」

「うん。聞こえたんだ・・・。そんな声が大きかったかなぁ。」

「いや、近くを通った時にさ、聞こえたんだけど、（それって、ボクも買った会社の株じゃん・・・）って思ったもんだから。」

「うん。たまたまだけどね、知り合いからイマドキの銀行の金利があんまりヒドイから、解約して、株の配当益ねらいに切り替えたいって相談だったんだ。（全く偶然だけど、）その人が『Ｓ銀行なんかどう思う？、』って言ったんだよ。ちょっと驚いた。」

「へへへ・・・。ボクの目が高いということか。」

「うーん。でも考えてみたらＮＩＳＡ枠にぴったりハマりそうな株ではあるんだよね。堅実で成長が期待できるほど小型で、利回りもカナリなんだから。そもそも、渡しといたお勧めリストのトップじゃん！。」

「さっきもそんな返事だった？。」

「だいたいね・・・。ただ今はカイドキじゃないって言ったけど。」

「なんで、それって？。」

「今はやや上がり目で、利回りが少し低下気味だから、来年のほうがいいと思うんだ。」

「今いくらぐらいなの？。」

「さあ？・・・。利回りしか見なかったからねぇ。」

「（オイオイ嘘だろ！？・・・他人の株だと思って見てないとか、ボケちゃってるんじゃ・・・。）ホントに知らないの！？。」

「うん。タイガイ株なんて買う前に買値と売値は決めてあるから・・・。知る必要もないっちゃないしねぇ。そもそも長期保有を決めてる株なんて、ゲンザイいくらだろうと（売らないんだから）あんましカンケイないしなぁ。」

「じゃ、毎日何してるワケ？。かならず、なんか読んでるじゃん。」

「株価はあんまり見てはいないかな。『木を見て森を見ず。』とか言うし、あんまり値動きに一喜一憂してると肝心のところを見落としがちになるから。だからいわば、森を見てるんだよ。」

「（森ってなんかミステリアスな・・・。）ニュースとか情報みたいなこと？。」

「そうだね。あと哲学や心理学、社会学、文化人類学、経済学、数学あたりは結構関係してくるからザックリ見といたほうがいいかもね。広く浅く。」

「（うわｗｗｗｗ・・・。いっぱいヤな名前が出てきたよ。ガクの出方がハンパナイぜ・・・。）((((；ﾟДﾟ))))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ。」

「イヤイヤ、ジョーシキの範疇でいいんだから。べつに研究者を目指すわけじゃないんだからさ。ただねぇ、クイズ雑学的なもの、って言うか、結果的にあれこれ知ってるほうがオトクなんだよ。」

「（イヤイヤ、パパのジョーシキは世間のヒジョーシキだと思うけど、まあ言わない・・・。）わかったよ。」

「それにね、君みたく学生でも入り口と出口（買値と売値）さえ決めて、長期保有すれば、あとは自動化できるんだから。時間がなくても、運用ならヨユーで出来るでしょ。投機だと、一瞬目を離したらナラクノソコになることもあるしさ。」

「うーん。ジッサイ株の事なんて忘れてたよねぇ。」

「それでいいんだよ。本業は別なんだから。・・・ところで本業のほうはどうなってるの？。」

「（うわああああああ・・・キタコレ。）・・・うう。まぁ、ボチボチでんな。」

「（・・・？。）」