用意周到？

[lopriderさん]

登場人物：

LOP：主人公

Q美：LOPの妻（語彙にカナリ、モンダイをカカエているがツッコミはスルドイ。）

「ちょっと！。なんでイマ携帯とかするかなぁ・・・。ワタシの話のほうがゼッタイ重大なんだよ！。」

「（どこで食事するかって、そこまで重大な話かな？・・・。）ゴメン。ちょっとメールが来たんで。」

「こんな時間に、空気読めないメールとか送ってくるヤツはダレ？！。」

「うーん。差出人は・・・自分だねぇ。」

「はぁ？、『自分』てナニソレ！、フザケてるの？」

「昔ね、未来通信サービスとか、そーゆーのを考えたんだよ。」

「それって、どうせいつもみたくギャグのネタでしょ。」

「（・・・ある意味、信用されてるなぁ。）まあ、ウェブ上に無料で実行ファイルを置けるサービスがあるんだよね。そこに昔、自作のプログラムを置いたんで、それが時々メールを送ってくるんだ。」

「それってスパムメールじゃん。超ウザクない？。」

「それがねぇ・・・。そのプログラムは癒しのためのデータベースを持ってて、こちらのバイオリズム周期に合わせて、落ち込んだ時にメールで元気づけてくれる・・・筈だったんだ。」

「アキラカにその言い方は過去形だねぇ。」

「ちょっとどこかにバグがあったみたいで、なんか的外れというか・・・。昔はちゃんとしてたんだけどねぇ。でも基本的には良いこと言ってるんで、仕方がないのかも、って思ってるんだ。」

「ちなみにコンカイはどんなん？。」

「うん、見てごらん。このメールの中身だけどねぇ・・・。『今たとえ君が失敗したとしても、そこから学ぶ事は必ずある。人生は続くんだから、その体験を生かすときが必ず来る。想定外の出来事を（むしろプレゼントと考えて）楽しむこと。その学びが何倍ものリターンをもたらす可能性もあるんだということを信じて、たった一度しかない人生を存分に楽しもう！。』」

「うーん・・・。アンガイ内容はふつうだねぇ。」

「でも今はどっちかって言うと好調なんだよ。ちょっと周期がズレてるんだ。だからこれを読むと、『これからバイオリズム的に下降線だぞ！、』って言われているような気がしてすごく気が重くなるんだ。」

「それって、イヤされないねぇ。」

「発想は良かったんだよ。これが適切なタイミングで送られてくれば良かったんだけどねぇ。」

「まあ、ワカリました。とにかくそれはいいケド、ご飯の予約は５時だからもうそろそろ出かけないと。」

「予約・・・？。」

「だって昨日、アナタに頼んだよ。S庵で5時にヨヤク入れといてって。」

「ええっ？・・・。」

「大事なことだから2回言うね。昨日、アナタに頼んだよ。S庵で5時にヨヤク入れといてって。」

「・・・。」

「まさか？・・・。」

「うん、ごめん。」

「うーん、ワカった。もう、いいよ。ほら携帯貸して・・・。さあ、このメールを何回も読んで、じっくりハンセイしようね。」