たった一つの約束

[lopriderさん]

登場人物：

ＬＯＰ：主人公

Ｈ太：ＬＯＰの息子。3軽。（体重＆頭脳＆性格）

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「ぼくのNISA、株価がずいぶん上がったねえ。」

「うん。市況がね。魅力ある株は全部上がり目だから。」

「でも暴落したりしないかなあ・・・。ちょっと怖い。」

「うーん。たかが株じゃん。暴落したって命まで取られるわけじゃないしさ。実際、普通に暮らしてても事故にあって死んじゃうことだってあるわけだし、あの世まで持っていける資産はないよ。」

「縁起わるいなあ。パパってけっこう性格も悪いよねえ。」

「ハハハ、お金とかもちろん大切だけど、それより大切なものはいくらでもあるってこと・・・。ただねえ、自分が投資を始めるたときにね、一つだけ、決めたことがあるんだ。」

「また３つぐらい言うんじゃない？そのギャグ、時すでに賞味期限切れだから。」

「おま！、ブロンティストかよ。（やるなあ、少年。）」

「ハイハイ。こんぐらいジョーシキだから。」

「うーん。話を戻すと、決めたことの中身だけど、それは自分としたささいな約束を守るということ。」

「よくわからないんですけど、意味が。」

「つまりね、何か決めて、やろうとしたとき、日常的でささいなことほどイイカゲンになりやすいと思うんだ。たとえば宿題やろうって思った時、明日でもいいやって急に気が変わってゲームする、みたいな。」

「ギクッ！。」

「でも、ピンチに立たされた時、ささいなことすら守れない人間にちゃんとした決断ができるとは、とても思えないんだよ。毎日、一旦やろうと決めたことは必ずやるようにしてれば君も自信がもっとつくと思うよ。」

「わかった。それじゃいまぼくは毎朝歯を磨くことを決めた！。将来もきっと必ず守るよ♪。（ニヤニヤ。）」

「うーん。（こいつ、クズいなあ・・・。）」