とある雨の朝に君と

[lopriderさん]

登場人物：

LOP：主人公

Q美：頭の中身までかなり若い、妻（謝罪しる）。特技は二度寝。

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「もしもし、おはよう。何してる？」

「おはよう。収益の計算中。」

「ふーん。きのう。あした市場は休みだって言ってたのに？」

「いやいや、株の話なんて本当に聞きたい？」

「うん。今から二度寝の予定だけど、いつもアナタの話を聞くと本当に良くグッスリと眠れるんだよなあ、これが。」

「なんだかなあ・・・。こないだ研究のために、授業料として10万円払ってね、ロボット投信をためしてみたんだ。」

「なんかスゴイね、それ。」

「そうなんだ。本当に予想を超えてすごくて、今集計してみたら、同時期の自分の運用益の100分の1だったんだ！」

「アハハ・・・なんかおもしろい、かな？」

「まあね。プログラムの挙動を（ツッコミをいれながら）見てて、めちゃめちゃ笑えたから良いんだけどさ。注文は全く最適化されてないし、本気で投資をまかせてたら心臓に悪いレベルだよなあ。」

「ロボットばかなの？」

「いやいやプログラマが心の闇をかかえていたんでしょ。納期が迫ってて睡眠不足だったんじゃ。」

「どうするの、じゃ。」

「手動に切り替えて、授業料分を回収する・・・かなあ。」

「ふうん。笑えたんなら、まあいっか。エヘヘ、おかげでスゴク眠くなってきたし。」

「おやすみ。・・・でも隣の部屋なんだから、来て話せばいいのに。」

「ダメ。ベッドがワタシを離さないんだよ・・・。どうしても、うん・・・グーグー。」