あさっての投資家さんのブログ
長期投資に向かないこの国で。
日本では、長期投資が困難だと感じる事がままある。
ついこの前も、ファンドの繰上償還のお知らせが来た。
オーストラリアの株式ファンドだ。
このファンドを買い始めたのは2008年の年末。
まだリーマンショックで世界中の株式市場が下落した後の頃だ。
今は忘れられているかもしれないが、
当時は100年に1度の危機と言われ、誰もが投資に対して及び腰だった時期だ。
私自身、確信を持って投資したわけではない。
『 いずれ底が訪れる 』
『 もしかしたら二番底になり損失になるかもしれない 』
『 いや、相場は悲観の中で生まれるものだ 』
と、良い未来と悪い未来を考慮した上で購入した。
(当時はこのファンド以外のファンドにもいくつか投資したが、
その話はまた別の機会に。)
その後の世の流れは、
世界の中央銀行が行った量的緩和などの政策により結果はご存知の通り。
結果論なので自慢にはならないし、
そもそも確信があったなら倍以上投資していた。全ブッコミは流石にしないが。
信託報酬が大きめなのは欠点だが、大きな含み益がある良い資産だった。
できれば今後も保有したかった。
だが近々強制償還される。私はまた一つ、分散投資の資産を失うことになる。
このファンドが償還された後の運用先はまだ見つからない。
今はオーストラリア株のインデックスファンドもあるが、
そのファンドも繰上償還される可能性がある。
何より、今オーストラリア株が投資すべき時期なのか?
これはなかなか難しい問題だ。
繰上償還は個人ではどうしようもないので、受け入れるしかない。
前向きに「もしかしたら利食いに良い時期なのかもしれない」と考えることにしよう。
それにしても、日本も「貯蓄から投資へ」との方針があるのだから、
安心して長期投資ができる環境になって欲しいものだ。
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通貨ペア:
豪ドル/円