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携帯3社の割れる還元策はドコモ・KDDIが積極的SBは据置き

携帯3社の2017年3月期連結決算が11日出そろい、目を引くのはNTTドコモとKDDIの積極的な株主配分で、安定した通信収入で積み上がる資金の振り向け先として配当の増額を続け、自社株買いにも意欲的だそうです。
一方、ソフトバンクグループはM&Aで攻勢をかけ、資金を投資に回し、今期の年間配当は据え置く見通しで、3社の還元策の二極化が目立っているようです。

同日、決算を発表したKDDIの前期の年間配当は前の期比15円増の85円で、今期は90円とさらに5円増やし、16期連続の増配を見込むそうです。
今期の業績予想は売上高が前期比4%増の4兆9500億円、純利益が3%増の5650億円で、契約数と1人当たりのデータ通信収入が増え、動画コンテンツや決済など通信以外の分野も伸びるようです。
好業績を背景に「株主には引き続き増配で報いる」(田中孝司社長)とのことで、予想配当性向は39.2%と目安の35%を上回るそうです。
最大1000億円を投じ、発行済み株式数の1%強を上限とする自社株取得と、1%強分の消却も同時に発表したそうです。

NTTドコモも今期、4年連続の増配を予定しており、年間配当の増加幅はこれまで5~10円でしたが、今期は20円増の100円と株主還元を一段と強化するそうです。
佐藤啓孝・常務執行役員は「将来にわたる十分な財務的な裏付け、利益の拡大に自信を持てる」と説明しており、営業開始25年の節目でもありますが、記念配ではなく普通配で増やし、来期以降も継続的な増配と、機動的な自社株買いを掲げるそうです。

一方、ソフトバンクの今期の年間配当は44円と横ばいを予想しており、サウジアラビアなどと設立する10兆円ファンドへの出資をはじめ、成長投資への資金需要が多いためのようです。
前期までは2期連続で増配しましたが、これは自社株買いで市場に出回る株数が減るなか、配当総額を維持するなどの一時的な対応だったとのことです。

前期の配当総額はNTTドコモが2969億円、KDDIが2089億円に対してソフトバンクは479億円だったそうです。

配当額は圧倒的にソフトバンクが少ないですね。

9437:2,717円、 9433:3,061円、 9984:8,875円
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