ほんま そうかいさんのブログ
平成相場三昧伝 別伝;介護相続伝
「不昧因果。不落因果。」 無門関第二則(百丈野狐)
因果を昧(くら)まさず=因果(カルマ)あり。
因果に落ちず≒因果(カルマ)なし。
母の主治医から、昨年の春、電話があった。「お母さんの女性器から、出血があると、ヘルパーステーションから、再三連絡がありました。お母さん、癌かもしれないから、婦人科で検査をうけてください。」。
あ、いた~っ。ここが、おとこ手の介護の泣き所で、正直、その陰部清掃とか、やれ出血とかには、かかわりたくなくて、たしかにヘルパーさん達から、なんども訴えは、あったが、聞き流してゐた。
しかたもなし、ヘルパーさんに介護タクシーで、母を婦人科に連れてってもらった。
ちょうど、そのまえ、友人の母が、胃がんで亡くなってゐたこともあり、やっぱり結果がでるまで、気懸りだった。二週間ほどして、通知書が届いたので、おそるおそる開封してみると、結果はシロ。ホッとした。
ちょうど、そのころ妹は癌だとの診断を受けていたのだらふか。
妹は、カルマに落ちた。日頃、つねづね母の死を望み、財産相続のみを夢み、自分の実の母の介護を全く嫌い、あの手この手で、母の預金を引き出し、他の男と遊び、東京で派手な生活を送った妹は、カルマに落ちた。隠してるけど、*子宮筋腫だろ。あの口ぶりぢゃ。
*子宮筋腫=女性の2~3割が、罹るらしひ。また余命率は、癌のなかでは、高い方。偏見は、ありませんぞ、念のため。
この話に、救いがあるのは、義弟だ。
義弟は、妻の2~3年の不貞にぢっと耐えた。
さらに、附け加えるなら、病妻を捨てるやふな男では、なひ。
男だけど、車の運転免許を持たず、酒も飲まない。塾と学校以外の場所を知らなひ。
夫婦って、ほんと良くできてるなぁ。
嫁が義母の介護をしなひ。いはば、これは、昭和の話。
実の娘が、母の介護をまったくせよふとしなひ。悲しからずや、これそ平成介護伝。
しかし、この、ほんまそうかいの鬱は、まだまだ続く。つづく。