<トランプ新大統領の就任演説骨子>
〇アメリカ・ファースト(米国第一主義)➡ 友好的な外交関係より国益を優先?
〇保護貿易主義 ➡ 対北米輸出比率の高い銘柄への投資はリスクを伴う可能性?
〇雇用の拡大 ➡ インフラ整備(道路・鉄道・トンネルetc)
〇減税(法人税減税と輸入関税引き上げは相反する)
〇移民排斥(国境警備の強化) ➡ 白人至上主義?➡ 米国内の治安悪化も
ところで、保護貿易は米国企業にとっても決してプラスだとは思えません。
また国民生活に於いても輸入品価格の高騰などから物価が上昇し
雇用の促進や賃上げのペースが追い付かなければ
国民の財布の紐は固くなり、貯蓄の増加、消費の低迷に繋がるとい思います。
また、米国の投資家は対米輸出比率の高い日本株を好む傾向があることから
トランプ政権が保護貿易主義に走った場合
該当する銘柄への投資は暫く様子を見ようと考えています。
(ご参考:対北米輸出比率の高い銘柄:2014年度実績)
(上記リスト以外の主な銘柄)
4578 大塚HD
5108 ブリジストン
5929 三和HD
6301 コマツ
6472 NTN
6971 京セラ
7012 川崎重工業
7261 マツダ
7752 リコー
7974 任天堂
業種別には①電気機器②輸送機器③機械で全体の約三分の二を占めています。
従ってこれらの業種に投資を行う場合
トランプ政権の政策と円相場の方向性をしっかり見極めることが重要だと考えています。
さらにトランプ政権は当面「反中・親路政策」を推し進めることが予想されるため
日本を含め、米国が絡む外交関係の変化にも注意するべきだと思います。
因みに、米露が接近すれば日露関係の改善も加速する可能性が高まるので
そうなればロシア関連銘柄が再び脚光を浴びるのではないでしょうか
何れにしても、今年の株式市場はトランプ発言に振り回されることが充分考えられるため
新政権の方向性がはっきりするまでは慎重な投資を心掛けたいものです。