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安永 寿命が12倍向上 トヨタ???

リチウムイオン電池の寿命が12倍向上。安永が正極板で新技術を確立
ニュースイッチ 11/23(水) 9:41配信
 
 リチウムイオン電池の寿命が12倍向上。安永が正極板で新技術を確立
さらに電池寿命が伸びるか検証を進めていく
車載や蓄電池の採用目指す
 安永は電気自動車(EV)などに使われるリチウムイオン二次電池(LIB)で、正極板の集電体と活物質の結合を高める技術を確立した。活物質がリン酸鉄リチウムの場合、電池の寿命が従来の12倍以上となることを評価試験で確認した。今後、ユーザー評価も踏まえて、同技術を活用した電極板製造装置の普及を図る。車両用はもとより家庭やビルに設置する蓄電池での採用も目指す。

 同社はエンジン部品と工作機械が主力で、2012年に二次電池市場に参入した。LIBの集電体への塗工や乾燥を一貫して行える電極板製造装置を開発し、集電体からの活物質の剥離などが原因とみられる電池の性能劣化を抑える技術開発を進めてきた。

 同社は集電体と活物質との密着性を高めることに着目。微細加工を施した金型で下地となる集電体に多数の穴と凹凸を設け、活物質を塗工・乾燥させて幅500マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下の溝を表面に形成する技術を考案した。これで電極板の表面積が増え、アンカー効果で集電体と活物質の密着性が高まり剥離に強くなる。その後、別工程でプレスし表面を平らにする。

 第三者による耐久性評価試験では、正極の活物質にリン酸鉄リチウムを用いた場合、3000回の充放電サイクルで従来の技術と比べ12倍以上の電池寿命が確認できた。活物質がリン酸鉄リチウム以外のタイプにも応用できる。今後は「負極側でもこの技術を応用し、さらに電池寿命が伸びるか検証を進めていく」(稲田稔常務)方針。

 二次電池は高出力化や長寿命化などの開発が進む。安永の新技術は電池の高性能化につながると期待される。
1件のコメントがあります
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    2016年11月24日
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    電解液中のリチウムイオンの挙動観察手法を世界で初めて開発
    -リチウムイオン電池搭載車両の航続距離拡大、電池寿命向上につながる研究・開発に寄与-
     
     トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、リチウムイオン(以下、Liイオン)電池が充放電する際の電解液中のLiイオンの挙動を観察する手法を世界で初めて*1開発した。この手法により、Liイオン電池の性能低下の原因の一つであるLiイオンの偏りをリアルタイムで観察することができ、プラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)の航続距離や電池寿命といった電池の性能・耐久性向上に不可欠な研究・開発指針が得られると考えている。

     Liイオン電池は、正極に金属酸化物を、負極に炭素材料を、電解液として有機電解液を用いた電池である。充電時は正極から負極へ、放電時は負極から正極へ、Liイオンが電解液中を移動することで電流が流れるため、充放電において電解液中のLiイオンは重要な役割を担っている。



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