腎臓病の予防

[月影 隼人さん]

・血圧が高いと腎臓に負担をかけて、腎臓病にかかりやすくなってしまうと言われています。高血圧と診断されている人は、血圧の管理をしっかり行うことが大切です。

・肥満になると腎臓に流れる血液の量が増えるため、腎臓に多くの負担がかかって腎臓病を起こしやすくするといわれています。また、タンパク尿が出る原因ともなるそうです。肥満にならないように、運動を習慣づけて、食塩や脂質の摂りすぎに気をつけるようにしましょう。

・適度な運動は腎臓病だけでなく、様々な生活習慣病の予防にもつながるとされています。糖尿病や高血圧の発症を抑えたり、肥満を予防し、適正な体重を維持するためにも運動することを心がけましょう。

・腎臓病の予防には水分補給も大切です。尿をつくる腎臓の負担を軽くするために水分は十分に取るようにしましょう。特に暑い日や運動する時は、脱水を起こすことがあるので特にこまめに水分補給をしましょう。ただし、むくみなどの症状がある場合は、水分制限が必要なこともあるので医師に相談しましょう。

・たばこは体に良くない作用が多いものとして知られていますが、腎臓にも非常に悪い影響を及ぼすといわれています。タバコを吸うと、血管を収縮させ、末梢の血流を悪くさせるといった作用があり、「心臓」や「血管」に大変悪い作用を及ぼすといわれています。

・お酒は肝臓に悪いイメージがありますが、実は腎臓にも負担になります。多量の飲酒は慢性腎臓病を引き起こす原因として知られています。全く飲むなとはいいませんが、適量を守って嗜む程度にした方が良いでしょう。

・腎臓病の進行を遅らせ、体調を良好に保つためにも食事療法は大切といわれています。透析が必要にな前の段階であれば食事療法をきちんと行うことで、透析に入る時期を遅らせたり、腎不全になることを防ぐことができるといわれています。

それほど、腎臓病には食事療法がとても大切なことなのです。

特に、カリウムの制限、塩分の制限、タンパク質の制限などが基本となります。腎臓病の場合、腎臓機能が落ちていることで血液中にタンパク質がたくさんあるとろ過しきれないことがあります。そのためタンパク質の制限が大切になります。

またカロリー制限をしすぎると体のタンパク質が破壊されて老廃物が増えて、腎臓に負担をかけるため、ある程度しっかり食事をとることが大切だそうです。また、腎機能が落ちていると塩分のろ過能力も落ちてくることが多いため、塩分摂取にも気をつける必要があります。

他にもカリウムやリンなどの摂取にも注意が必要だとされています。