EU離脱を訴えていたイギリス独立党のファラージュ党首は、支持者に対する演説の中で
「イギリス独立の夜明けになるだろう」と怪気炎を上げたそうですが
もしかすると、いや多分「イギリス孤立の夜明け」になるのではないでしょうか。
今後スコットランドの独立運動が再燃し、北アイルランドも追随する可能性があります。
http://mainichi.jp/articles/20160625/k00/00m/030/064000c
おまけに、ロンドン市民の中で「ロンドンの独立」を求める署名運動が始まっており
少なくとも英国内の政情不安は日増しに大きくなると思います。
さらに来年はフランス大統領選挙、ドイツ議会選挙が控えており
フランスに於いても離脱派が勝利すれば EU残留が怪しくなりかねません。
その他、既にEU離脱派が勢力を拡大しているイタリアやスペインなどが後に続けば
EU内の混乱は避けられず、最悪の事態に発展すれば
世界の金融市場は「限りなくリーマンショック級」の影響を受けると考えています。
ところで、来週の株式市場は
日米欧金融当局の協調体制や、不安を和らげるメッセージなどに期待するしかないと思いますが
東京市場の場合、こうした期待は裏切られることが多いので、個人的には殆ど期待していません。
次に来週の為替予想ですが、急激なドル安・円高は意外に早く反転するとの見方から
101.5円~105円と見る向きが多い様ですが、少々楽観的ではないかと感じています。
しかも万一、ヘッジファンドが手を緩めなければ、再度100円割れも充分有り得ます。
何れにしても、主要証券のオプション手口は乱高下を想定しており
裏を返せば、ヘッジファンドとの関りが続いているとも考えられそうです。
また基本的には戻り売りを示唆していますので
一旦反発しても再度売られるパターンには注意したいと思います。