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6日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。


  証券株:野村ホールディングス(8604)が前週末比2.3%安の443.8円、いちよし証券(8624)が6.6%安の782円、岡三証券グループ(8609)は4.1%安の510円など。東証1部33業種で証券・商品先物取引は下落率トップ。5月の米国雇用統計の低調で為替が円高方向に振れ、日本株下落トレンドの継続、売買見送りの可能性が警戒された。野村証券の尾畑秀一マーケットエコノミストは、「円高・株安は株式売買の水準に直接影響を与える。さらに、円高は個人の海外向け投資にもネガティブインパクトを与える」との見方を示した。6日の日経平均株価は一時300円以上下落し、終値は前週末比0.4%安。


  鹿島(1812):5.3%安の694円。クレディ・スイス証券は、投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」、目標株価を800円から700円に下げた。営業増益率が低下し、株価バリュエーションは低位で推移すると予想。また、同証カバレッジ銘柄の中では増資リスクが高いとみる。2017年3月期の営業利益予想を1116億円から1018億円(会社計画850億円)、来期を1218億円から1119億円に減額。


  SUMCO(3436):2.4%安の722円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、目標株価を640円から610円に下げた。需要環境は回復中だが、円高の影響が大きく、利益水準は市場期待を下回るとみている。16年12月期の連結営業利益予想を250億円から前期比46%減の160億円、来期を310億円から220億円に減額した。


  三井造船(7003):4.9%安の155円。SMBC日興証券は投資判断を「1(アウトパフォーム)」から「2(中立)」、目標株価を250円から200円に下げた。舶用ディーゼルエンジンの価格上昇トレンドは17年3月期までで、18年3月期は厳しくなると予想。今期会社計画は保守的だが、来期はエンジニアリング事業の受注低迷による影響などを織り込み、前期比減益率が大きくなるとみる。今期営業利益予想は前期比2.3倍の267億円(会社計画220億円)、来期は203億円。

  コロプラ(3668):7.7%高の2267円。スマートフォン向けの新作アクションロールプレーイングゲーム「ドラゴンプロジェクト」の配信を開始した、と3日に発表。調査会社アップアニーによると、4日のiOS向け国内無料トップアプリチャートで1位。
 

 パラマウントベッドホールディングス(7817):5.6%高の4785円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価を3490円から5440円に上げた。主力のベッド製造販売事業からの安定的収益に加え、17年3月期以降は海外やレンタル卸など新規事業の収益への貢献が本格化、18年3月期以降は営業利益で最高益更新を予想する。今期の連結営業利益予想を108億円から112億円へ(会社計画107億円)、来期を116億円から125億円に増額した。


  東邦チタニウム(5727):8.2%高の753円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、投資判断を「中立」から「オーバーウエート」に上げた。市場が期待した需給逼迫(ひっぱく)による価格上昇は起きなかったが、期待感が消えた反動が足元は過度に出過ぎていると指摘。一部展伸材メーカーの在庫調整で業績見通しを減額したが、サプライチェーンの在庫調整とは異なる特定の顧客要因であり、来期以降の増益は可能とみている。


  双日(2768):4.1%高の252円。みずほ証券は新規に投資判断を「買い」、目標株価を300円とした。商社で最も規律ある資本配分を実現し、超過リターンを持続的に創出していると評価。17年3月期純利益は会社計画と同じ前期比10%増の400億円、来期は440億円を見込む。


  日清オイリオグループ(2602):3%高の489円。野村証券は、目標株価を510円から540円に上げた。油脂・油糧事業が厳しかった前年度上期の搾油環境から改善が見込まれる点を踏まえ、17年3月期の連結営業利益予想を66億円から76億円に増額した。ただし、前期比20%増の90億円を見込む会社計画達成のハードルは高いとみており、投資判断は「中立」を継続。


  大塚家具(8186):8.1%安の1135円。16年12月期営業損益計画を15億4900万円の赤字転落に下方修正する、と3日に発表。従来計画は5億円の黒字、前期は4億3700万円の黒字。2月に全店舗をリニューアルオープン、商業地路面店では来店客数が増えたが、顧客対応オペレーションの熟練度不足などで上期までの売上高が計画に届かず、第3四半期以降も熟練度向上や消費環境見通しを変更するには至らないと判断した。みずほ証券は、会社計画の下方修正は同証予想(2億円の赤字)を大幅に下回り、ネガティブとみている。


  神戸物産(3038):11%安の2174円。同社関係者がインサイダー取引をしていた疑いが強まったとし、神戸地検などが金融商品取引法違反容疑で近く同社や取引先関係者を一斉聴取、関係先を家宅捜索する方針を固めたことが分かったと共同通信が6日未明に報道。経営企画部門IR広報サブリーダー花房篤史氏はブルームバーグの電話取材で、報道を受け関係各所に確認を取っている最中で、まだ確認は取れていないと説明した。

  フォスター電機(6794):2.9%安の1861円。いちよし経済研究所は6日、17年3月期の営業利益予想を110億円から会社計画と同じ前期比23%減の80億円に減額した。円高の影響のほか、スマートフォン用ヘッドセットの新製品生産開始に向けた設備投資拡大で減価償却負担が増えることなどを反映。
 

 モロゾフ(2217):3.1%高の437円。2-4月期(第1四半期)の営業利益は前年同期比69%増の9億2900万円だった、と3日に発表。主力の洋菓子製造販売でバレンタインデー、ホワイトデー商戦が好調に推移、製品では焼菓子「ファヤージュ」やリニューアルした半生菓子「ブロードランド」などが伸びた。
 

 アークランドサービス(3085):4.3%高の3515円。3日に発表した5月のかつや直営店の既存店売上高は前年同期比2.2%増。16年12月期に入り、5カ月連続で前年水準を上回った。


  ツバキ・ナカシマ(6464):4.5%安の1491円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、目標株価を1630円から1540円に下げた。想定以上に低調な産業機械向け需要と為替前提の変更などで、主力のボールビジネスを増益から減益見通しに変更。16年12月期の連結営業利益予想を74億円から前期比0.1%減の71億円、来期を78億円から75億円に減額した。


ブルームバーグ引用
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