大手百貨店5社が1日発表した5月の売上高(既存店ベース、速報値)はそろって減収だったそうです。
主力の婦人衣料が低迷するなか、土曜日が前年より1日少なかったことも響いたようです。
売上げを底上げしてきたインバウンド(訪日外国人)の客単価が下落し、時計や宝飾品などの高額品の販売も振るわなかったそうです。
5社そろっての前年割れは2014年の消費増税前の駆け込み需要の反動で大きく落ち込んだ2015年3月以来だそうです。
三越伊勢丹は前年同月比8.7%減で、衣料品などが伸び悩み、3カ月連続のマイナスとなったそうです。
紳士のカジュアルパンツや帽子に動きはあったものの、首都圏の婦人衣料の売り上げが2カ月連続で1割減と苦戦したそうです。
訪日客数は全国の店舗で1割増だったものの、客単価は2割減で、「新しく来た客が化粧品など消耗品売り場に行き、宝飾品や時計を買わない傾向になっている」とのことです。
大丸松坂屋は7.2%減、そごう・西武は3.9%減で、大丸松坂屋はインバウンド向け売上高が3カ月連続マイナスとなり、2カ月連続の3割減と落ち込みが目立ったようです。
高島屋は衣料品の不振を大阪店や新宿店のインバウンド需要が下支えし、全体では1.7%のマイナスで、阪急阪神百貨店は1.7%減と4カ月ぶりの前年割れだったそうです。
3099:1,072円、 3086:1,329円、 8233:777円、 8242:1,677円