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NY外為(11日):商品通貨が上昇、安全資産売りで円は

NY外為(11日):商品通貨が上昇、安全資産売りで円は全面安 (1)
2016/03/12 07:35






11日のニューヨーク外国為替市場では、商品輸出国の通貨が上昇。

中国人民銀行(中央銀行)が元の中心レートをここ4カ月で最も大きく引き上げたことで、高利回り資産の需要が高まった。
一方、安全資産は売られ、円は主要通貨全てに対して下落。


オーストラリア・ドルやカナダ・ドル、南アフリカ・ランド、メキシコ・ペソが米ドルに対して上昇。

資源国の通貨は通常、中国経済が力強い状況では恩恵を受ける。欧州中央銀行(ECB)が10日発表した追加刺激策の影響を市場が見極めようとするなか、ユーロは値下がりした。


野村ホールディングスのシニア為替ストラテジスト、チャールズ・サンタルノー氏は「中国情勢は極めて重要で、鍵となっているのは間違いない」とし、「商品通貨がここからさらにどれだけ上昇できるかは、世界の成長見通しが改善するかどうかにかかっている」と続けた。



ニューヨーク時間午後5時現在、豪ドル、ランド、ニュージーランド(NZ)ドル、カナダ・ドルはいずれも米ドルに対し1%以上の上げとなった。
円は対ドルで0.6%安の1ドル=113円86銭。



人民元の中心レートは今年に入り、市場が最も注目する指標の一つとなった。

中国当局は今年初めに中心レートを連続して引き下げ、同国の経済情勢をめぐり懸念が広がった。

人民元はこの日、ドルに対して昨年12月以来の高値に上昇。
この日の元の中心レートは0.34%元高方向に設定された。




クレディ・アグリコルの為替ストラテジスト、マニュエル・オリベリ氏(ロンドン在勤)は「きょうは株式指数が全て上昇していることから、リスクセンチメントはより安定している」と指摘。

「これは中国情勢が安定しつつある状況と関係がある。
中国は短期的に重要な要素だ」と続けた。




ブルームバーグ抜粋
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