ECB、量的緩和の次の実験場は113兆円規模の社債市場

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ECB、量的緩和の次の実験場は113兆円規模の社債市場

ECB、量的緩和の次の実験場は113兆円規模の社債市場
2016/03/11 03:33






欧州中央銀行(ECB)の資産購入プログラムの次の標的は9000億ユーロ(約113兆円)規模の社債市場だ。

ECBは10日、量的緩和(QE)での購入対象に投資適格級のユーロ建て社債を加えると発表した。

成長支援とデフレ阻止のための購入対象を、国債や住宅ローン担保証券だけでなく社債にまで拡大する。社債は通常、無担保のため、これを購入対象に加えるのは中銀がリスクに関するハードルを下げたことを意味する。

インベスコのファンドマネジャー、リンドン・マン氏は「これはクレジットバズーカだ」と述べた。「大きな驚きだ。市場は国債に準じるような証券または機関債などへの対象拡大を予想していた。
金融債以外の社債というのは大きな意味を持つ」と続けた。

ECBの発表を受けて信用リスクは世界的に低下。
ブルームバーグのデータによれば、欧州の投資適格社債をクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)で保証するコストの指標であるマークイットiTraxx欧州指数は8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し84bpと、1月7日以来の低水準になった。マークイットiTraxx北米投資適格指数も低下。4bp低下の92bpと1月5日以降の最低。

ECBは2014年10月以降に7868億ユーロ相当の資産を購入している。その77%は国債で、資産担保証券(ABS)は3%未満。


ECBは月々の購入額を4月から800億ユーロとこれまでの600億ユーロから増やす。中銀預金金利は0.1ポイント下げマイナス0.4%とし、リファイナンスオペの最低応札金利はゼロに引き下げた。

トゥエンティフォー・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ゴードン・シャノン氏は「ドラギ総裁は持てる全てを今日、市場に投げつけた」とし、「市場に友好的で総裁が先手を打ったことになるはずだが、もし市場が反応しなかったら非常に心配だ。総裁にできることはもう何も残っていないからだ」と話した。

銀行が在庫として保有する債券を減らしたために債券市場では既に流動性が低下、取引がしにくくなっている。ECBが参入すればさらに流動性不足になるリスクもある。「クレジット市場の流動性は逼迫(ひっぱく)しているので、当局はもちろん新発債を対象にするだろう」とINGバンクの先進国市場クレジット戦略責任者のヨルーン・ファンデンブルーク氏が述べた。





ブルームバーグ抜粋
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