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長期投資の優位性 たった2つだけの必勝法

昨日の続きです。
15年半で174銘柄に投資した取引記録を統計学的に検証すると、必勝法が2つしかないことが判明します。

確率論は超えられない
昨日は174銘柄中6銘柄が確率論を超える利益を計上したと結論づけました。
しかし、投資金額や投資期間を平準化すると、全ては確率分散のうちに収まっていました。
株式投資は株価が騰がるか下がるかのベルヌーイ試行(二項試行)の典型なので、投資結果は二項分布に収斂します。
少なくとも、凡人の私が投資にあたりどう熟慮しようとも、それは確率論の手のひらの上で自分を慰めていただけでした。

たった2つだけの必勝法
①確率分散の中央値をプラスにする
②確率分散のうち負の分散をカットする

凡人の投資結果が二項分布に収斂するなら、二項分布を前提に投資すれば必ず勝ちます。

確率分散の中央値をプラスにする
昨日も書いた通りですが、二項分布そのものをプラス方向に移動させれば必ず勝ちます。

配当金 > 取引手数料

この不等式を成立させれば良いだけですので、一般的に無配銘柄に手を出さなければ、長期投資では自然に成立します。

確率分散のうち負の分散をカットする
ベルヌーイ試行では中央値の近似に結果が集中しますが、ごく稀に中央値を大きく外れた結果が現出します。
分散は正と負の両方に伸びますが、負の分散を強制的にカットすれば全体の利益を持ち上げることができます。
ところで、無制限に利益を出すことはできても、無制限に損失を重ねることは個人投資家の財力では不可能です。
限られた資金で投資していれば、自然と負の分散をカットすることになると思います。

銘柄数分布2016.2.26 ↓ クリックで拡大

損益分布2016.2.26 ↓ クリックで拡大

60万円超65万円未満の損失の負け銘柄が2銘柄ありますが、これ以上の損失を出さなかったことが全体の利益の源泉と言えます。

勝ち銘柄2016.2.26 ↓ クリックで拡大

負け銘柄2016.2.26 ↓ クリックで拡大

*印の銘柄は保有残高が有り、2/26終値で売却したと仮定して税効果計算しています。
銘柄別損益は次の算式で計算しています。
投資に当たって株主優待を考慮することもありますが、計算に株主優待は含めません。

銘柄別損益 = 売却損益 ー 取引手数料 + 配当金 ー 税金

感想
以上の分析のとおり、15年半も頑張ってきましたが、取組んだ174銘柄の全ては確率論の手のひらの上で踊っていただけでした。
資金額や投資期間で平準化するのは、変数の置き方で結果が恣意的になるから、グラフ化したかったけれどやめました。
凡人は確率論を超えられないなら、確率論を逆手にとって勝つしか無いでしょう。
今回の分析で「もっと傷が浅いうちにロスカットしよう」と思いました。15年半分の取引記録を計算するのは骨が折れましたが、そう思えただけでも収穫でした。    
2件のコメントがあります
  • イメージ
    minoQさん
    2016/2/29 21:42
    みなさん、天にも斉しい大聖者になりたい人たちが多いですが、結局は、釈迦の手の上ならぬ、確率論の手の上ですね。

    私の血と肉は数字でできているので、確率論に従います。
    ほったらかしで、ボラリティー最小、リターン最大が好みな状態です。

  • イメージ
    まはいさん
    2016/2/29 22:01

    minoQ さん コメントありがとうございます。


    ・リターン最大

    文脈から配当金と推測しますが、配当金最大のポートフォリオは確率論的に最強です。

    ブログ本文のとおり、配当金だけが確率分布そのものをプラス方向に移動させる要因です。


    ・ボラティリティ最小

    人それぞれなので否定はしませんが、私はブログ本文のとおり、可能な限り高めにしたいと考えます。

    可能な限りとは、長期保有に耐えるだけの銘柄と言うことですので、みんかぶ住人の取組みに比べれば相当に低いボラティリティになろうかと思います。


    いずれにしても、確率論的に、長期投資は2点において必勝と結論づけます。

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