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マイナス金利政策で株価水準上昇圧力だが、、

 金利低下は景気浮揚効果を持つ。
 それはマネーストック(市中の通貨量、金回り)を増やすからだ。
 実質金利(物価上昇率込みの金利)を低下させ、円安=国内経済活動のコスト低下=国内産品・サービスの価格競争力強化になるからだ。

 このようにマイナス金利は、国内景気浮揚方向に作用するので、全業種、全企業の業績にプラスに働く。
 当然、株価水準は上がりやすくなる。

 ただ、今回のマイナス金利がどの程度、それに寄与するのかは分からない。
 実際にマイナス金利になる政策金利残高の割合がどのように調整されるのか良く分からない。

 マイナス金利と言っても-0.1%と初動であるし、黒田日銀のこれまでの行動を見るに景気を大きく上げるように調整してくれるとは思えないので、景気浮揚効果は軽微になる可能性が高い。
 景気浮揚への政治的圧力が強まらない程度に調整される可能性が高い。

 マイナス金利政策をこれだけマスコミ(官僚のコバンザメ)が持ち上げまくると、政治家が圧力をかけるにせよ、それはある程度ほとぼりが冷めてから、かつ経済指標の明白な悪化があってからとなるだろう。

 黒田日銀的には、マイナス金利導入で、「インフレ目標達成(景気中立化)時期の後ずらし」への政治家からのお咎めもかかりにくくなったし、追加の緩和策実施時期も後ずらししやすくなった

 安倍政権や自民政治家は、黒田日銀に対してよほど「短気に」ならないと、選挙時期に景気停滞、選挙結果イマイチ、議員失職(失業)となるリスクが高まるだろう。 米国利上げの影響は未だ見えてないし、それが悪影響顕著だった場合、FRBの金融政策が暫く迷走するリスクは小さくない。

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 マイナス金利の企業業績への影響と株価の短期的挙動は必ずしも一致しない。
 しかし、為替相場は市場参加者が多くかつ多様なので、(マイナス金利のマクロ経済への影響通りに)素直に円安方向に反応している。

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 FRBは気象条件の影響が残る春先までは指標を精査するのだろう。 利上げのフライングがあったとして、それがしっかり見直されるのは5月以降ではないか? 年前半の米国は不安定になる公算が高め。
 昨年の日銀、ECBのように年終盤までひきずる愚は止めて欲しい

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