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ブログ

尻までも濡らす・・・

 最近数人の男性読者から、「下ネタがないですな」と、暗にこのBlogに「下ネタを書け」と言わんばかりのご挨拶をいただいた。「いや、女性読者もけっこう、いやはりまっさかいな」と適当にお茶を濁していたところ、先日(20、21日)は、東京でもそう言われてしまった。

 下ネタを書かない本当の理由は、5年間、Blogを書き続けてきた経験から、下ネタに頼らなくても毎日100人程度の読者を獲得する自信がついたからなのだが、世間と言うのは真意を理解しようとせず、都合よく誤解することが多い。下ネタが枯渇したからではないかと思われているとしたら片腹痛い。江戸川柳でゴキゲンを伺うことにする。


尻までも濡らす島田は首ったけ     

 勘のいい読者には解説は不要と思うが、念のため表の意味を書いて、裏の意味を匂わせておこう。

(表)東海道の島田宿から大井川を渡る場面を詠んでいる。川渡しの人足におんぶされて女が首にしがみついているが、何といっても大井川は大きい川。深いところに至って、お尻が川面に触れて着物がびちゃびちゃに濡れてしまった。

(裏のヒント)
※島田=島田髷:島田髷(しまだまげ)とは、最も一般的な女髷。特に未婚女性や花柳界の女性が多く結った。
基本形:髻を折り返して元結で止めるだけのシンプルなものだが、非常に人気があってさまざまな派生の髪形ができた。
派生形:高島田(さらにこれの派生が文金高島田と言い神前結婚式では普通この髪型で挙式)、娘島田、奴島田(町人の島田だが根の高いもの)、つぶし島田、投げ島田、芸者島田、京風島田、銀杏崩し、水車髷、などなど、風俗にうとい翔年には訳が分からないほどバリエーションがある。
名前の由来=島田宿(静岡県島田市にあった宿場)の女郎に由来する。
首ったけ=(広辞苑によれば)深く色香に迷うさま

「とくとくと落つる岩間の苔清水・・・」という歌もあるといえば、蛇足というものか。
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