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概況


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【1】NY市況
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□ダウ工業株     

 17419.75(-120.72)▼0.69%


□ナスダック      

 5056.44(- 83.50)▼1.62%


□S&P500     

 2083.56(- 16.28)▼0.78%

□ダウ輸送株      

 8366.99(- 70.16)▼0.83%


□半導体株(SOX)   

 633.13(- 11.49)▼1.78%

□NY原油先物( 9月限) 

 44.66(- 0.49)
□NY 金先物(12月限)

 1090.10(+ 4.50)

□バルチック海運指数  

 1201   (- 21)

□為替      

(対ドル)124.71(前日比0.17円高)
        

(対ユーロ)136.23(前日比0.23円安)

□CME日経225先物

 20640(- 10)※大阪先物比



 6日のNY株式市場は、利上げへの警戒感から売りが優勢となりました。ナスダックとS&P500は反落。ダウは6日続落です。

 米労働省が朝方発表した週間の新規失業保険申請件数は3000人増の27万人となりましたが、増加幅は市場予想を下回り、中期的な傾向を示す4週移動平均は前週比6500人減の26万8250人と、雇用市場の強さを示しました。

 前日発表のADP雇用報告は予想以上に弱い内容でしたが、非製造業の景況感を示すISM指数が予想以上に改善したことやアトランタ連銀総裁のタカ派的な発言で9月利上げ観測が強まっており、この日の新規失業保険申請件数の内容を受けて9月利上げ+年内再利上げの可能性も意識されました。

 翌日に雇用統計を控えて、市場はナーバスになっており、様子見ムードから買いが手控えられる中、冴えない決算を発表したメディア株が失望売りで下落したことや原油相場の下落が世界景気の減速を連想させたことも投資家心理と相場を圧迫。

 ダウは昨年10月9日~16日以来、約10カ月ぶりの6日続落。終値としては2月2日以来、約6カ月ぶりの安値水準で取引を終了しました。

 S&P業種別指数では、エネルギーが上昇し、公益(電力等)がしっかり。反面、へルスケア(医薬品等)が大きく値下がりし、一般消費財・サービス(メディア・娯楽、消費等)の下落が目立ちました。

 個別銘柄では、四半期決算が減益だったメディア大手のバイアコムや21世紀フォックスが大幅安。広告収入の減少が嫌気された米新聞大手のNYタイムズが売られ、失望決算で前日大幅に下げたウォルト・ディズニーも続落するなど、メディア株に売りが膨らみました。

 前日夕に赤字決算と販売見通しの下方修正を発表した電気自動車(EV)のテスラ・モーターズが大幅安となったことや、値動きの大きいバイオ医薬品株が軒並み下げたことでナスダック指数は下げ幅を大きくしました。一方、シュブロンなどのエネルギー株やフリポート・マクモランなど資源株の一角が値を上げています。

 ダウ構成銘柄では、シェブロン、エクソンモービル、キャタピラー、アップル、ユナイテッド・テクノロジーズの5銘柄が前日比プラスで取引を終了。一方でマイクロソフトやビザ、ファイザー、ディズニー、ユナイテッドへルス、ジョンソン&ジョンソン、ナイキなどが値下がり上位となっています。

 NY原油先物(WTI)は供給懸念が根強く続落。3月19日以来ほぼ4カ月半ぶりの安値水準で取引を終了しました。NY金先物は株式市場からの資金移動で反発です。



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【2】本日の注目点と話題
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◆昨日の日経平均株価は50円高で2日連続の上昇。JPX日経インデックス400とTOPIX(東証株価指数)はともに7日連続高と好調です。

 NY株は軟調な地合いが続いており、ダウは約10カ月ぶりの6日続落です。

 CME日経225先物は2万0640円で、昨日の東京市場の日経平均終値2万0664円と比べ20円ほど安い水準となっています。


◎日経平均株価と上下の節目
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 2万0868円 終値ベースの年初来高値(6月24日)


☆2万0664円 昨日終値


 2万0640円 CME日経先物


 2万0586円 5日線


 2万0500円 心理的節目


 2万0497円 一目雲上限




◆本日は8:50に7月上中旬の貿易統計の発表。そして日銀金融政策決定会合の結果発表後、15:30に黒田日銀総裁が記者会見を行います。

 今回の決定会合では、資金供給量を年80兆円に相当するペースで増やす現行の金融政策を継続する見通しですが、会合終了後に公表される「当面の金融政策運営について」で、景気判断や物価についての表現に修正あるかどうかが注目されます。

 判断や表現が下方修正されれば、追加緩和の可能性が高まります。黒田日銀総裁の記者会見は、「当面の金融政策運営について」で得られた感触を確かめる場となるとともに、原油や円相場についての見解も注目されます。


 日本時間21:30には7月の米雇用統計が発表されます。非農業部門の雇用者数は前月比22万5千人増、失業率が横ばいの5.3%が市場予想ですが、賃金の伸びなども含めて予想を上回る強い内容となった場合、9月利上げが意識され、米長期金利が上昇、為替市場ではドル買い・円売り圧力が強まります。


 反対に雇用統計の内容が弱かった場合には早期利上げ観測が後退することになります。ちなみに、雇用統計を占う上で注目された7月のADP雇用報告では、非農業部門の雇用者数が前月比18万5千人増で、市場予想の21万5千人増を大きく下回りました。




◎主な決算発表
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 11:30

 ユニチャーム(8113)


 13:00

 東レ(3402)、LIXIL(5938)


 13:30

 大塚HD(4578)


 14:00

 大和ハウス(1925)、リズム時(7769)


 14:30

 三菱紙(3864)、住友不(8830)


 15:00

 国際帝石(1605)、DeNA(2432)、ブリヂストン(5108)、住友鉱山(5713)、KDDI(9433)など

 尚、本日が決算発表のピークで、500社超が決算を発表します。




◆その他のトピックは、百貨店が高価格の家電販売を強化・ヤマダが供給、北陸新幹線の大阪延伸ルート・2年内に結論、英中銀総裁「利上げ近づく」、鴻海とアリババが印ネット通販に出資、再生医療ビジネス本格化・iPS供給始動塩ビや紙の輸出伸びる、三菱電機が窓に貼る太陽電池を開発、パナが曲がるタッチパネルを量産、大日本印刷が車部品会社を買収。

 ソフトバンクの4~6月期は大幅増益、楽天の1~6月純利益20%増、三井不の4~6月最高益、SMCの4~6月は3年連続の最高益、クラレが今期上方修正、アマダ4~9月最終利益85%増に上方修正、島津が今期上方修正、ダイキンの4~6月最高益、沢井製薬4~6月純利益48%増。

 ゼネコン4社最高益、サントリーBFの1~6月純利益は26%増、オリンパス4~9月最終益25%増に上方修正、ニコンの今期経常は2割減・従来予想から上方修正、リコーの4~6月純利益は14%減、コニカミノルタの4~6月純利益30%減、ヤマダが店舗閉鎖で特損、ミズノ4~6月純利益2%減、昭和シェル1~6月純利益36%減・太陽電池が不振。

 ショーボンドの前期2割増益・増配の公算、SUMCOが今期16円増配、近鉄エクスが9月末現在の1株を2株に分割、フォーカスシステムズが9月末現在の1株を2株に分割、協和日成、助川電気工業が10月1日で単元変更、ソフトバンク、角川ドワンゴ、カナモト、三愛石油、ワンダーコーポ、テクノアルファが自社株取得枠・・・等々。



◆今日の高島暦 

 < 相場の波動 > 初め高いと後安の日 吹き値売り良し

 <相場高低判断> 浮動相場で変化なし

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