影さんのブログ
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拙者の回想 [5] 信用取引事始め
久々の拙者回想シリーズでござる。これは、拙者の過去の株取引における失敗談や苦い思い出、さらには反省談(…おいおい、そんなのばっかやん…)をまとめたものでござる。もし拙者のアホ話にご興味ある方は、日記タグ一覧の「回想」からご一読され、笑って頂ければ幸いにござる。
今回は信用取引を始めた話。2007年春、前年来下げ相場で買い向かってことごとく失敗していた拙者は、考え方を改めてみた。
上がり続ける株はない。相場には必ず上がり下がりがあり、日経平均銘柄は特に上げ下げ連動する場合が多い。ではなぜ相場には上がり下がりがあるのか。それは、国内の機関投資家、外国人投資家、投信、年金、保険会社、個人投資家といった色々な人々が、その株がいくらなら妥当かを決める。そういった色々な人々が高いか安いかを判断し、人気のある時は上がり、ない時は下がる、それが市場というものだということに気がついた。
それまで空売りなんて卑怯なマネーゲーム的に思っていた拙者だが、自分が負け続けてみて初めて市場原理というものを学んだ。市場がその株価を高いと判断した時は、株主として株価の高い株を売って「No」と云うことも必要なのだと考えを改めた。
そこで始めた信用取引。当初は騰落レシオが130を超えたところで空売りを入れてみた。東芝、トヨタ、キヤノンといった日経平均の代表銘柄を幾つか試してみて、一番うまくいったのが新日鐵。思えばここでこの銘柄を選んだことが後の悲劇を生むこととなる。
新日鐵は一日の値動きが大きく、¥20~40(つまり1単元で¥20,000~40,000動く)ほど。時折日経に連動せずなぜか逆行高になり結構な損失が出ることもあったが、大きい値幅の魅力に負け、新日鐵をデイトレ・スイングもどきで売り買いしてしまった。
「おおっ、これは素晴らしい!一日でこんなに儲かるのか!?もしや拙者は巨万の富を築けるのではっ!?」
そんな有頂天になった翌日には、
「嗚呼、またやってしまった…(どよ~ん)」
…という、なにしろ浮き沈みの激しい日々。
2007年夏、新日鐵は逆行高で快調そのもの。拙者は買い方となり、日経平均が既にいいところまで下がっていたのを絶好の押し目と判断し、つい信用で買い増してしまった。その後、運命の8月17日へと向かうこととなるとは、その時は知る術もなかった。
(つづく)
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回想シリーズ、全部読みました^^わかるわかる~><と、共感できました。同じ失敗を私もしているようです^^;17年ぶりの復活、すごいですね。人間は一度失敗しても、やはりもう一度夢をみるものなんですね~ 私も年初相場でやられてしばらく株はやるまいと思ったものの、やっぱり戻ってきてしまいました><←中毒?私はどうやら損切りがすっごくヘタなようですので、しばらくは買いから入るより売りからはいろうかと思います。そうすれば強制的に決済せざるをえませんから・・・ あがる保証がない限り、ナンピンだけはやめようと思いますTT
同じ時期に海運持っていました(^^)/新日鉄さんとは冬だけのお付き合いかな??鉄は冬が美味しい時期ですよね!!旬みたいな??
医薬品セクターを同じ方法で失敗して塩にしたことがありました><夏は上げないらしいです。。
影さんの日記いつも役に立つ内容ばかりですね(^^)私も体験したような話だったので、そうそう、うんうんっておもっちゃいました
早速のコメント、また回想シリーズ全部お読み頂いたとのこと、誠に痛み入りまする。お恥ずかしい限りでござる。
拙者の場合は、失敗を生かして次へ進むことを信条としているものの、なかなか授業料を回収できずにいるのが悩みの種でござる。
(^^;)
ナンピンはうまくいかない場合が多いかと。早めの損切り、または両建てを基本とし、ナンピンするにしても1回までと決めた方がうまくいくようでござる。
まさしく、今にして思えばご指摘の通り、鉄は季節もののようでござる。その意味では、カゴメのような優待株もアノマリーがはっきりしているかと存じまする。
拙者失敗談は恥ずかしい限りながら、役に立つと最大級の褒め言葉を頂けるならば、書いてみて良かったと思う次第でござる。
平凡なサラリーマン上がりの我々投資家が確実なプラス利益を獲続けるには相当な経験と苦労の積み重ねが必要ですね。
>それまで空売りなんて卑怯なマネーゲーム的に思っていた拙者だが、自分が負け続けてみて初めて市場原理というものを学んだ。市場がその株価を高いと判断した時は、株主として株を売って「No」と云うことも必要なのだと考えを改めた
売りには売りを~買いには買いを!
”1つの方向に向いた相場には逆らうな”と言う事ですね。
デイトレ意外で使うには大きな反転期を上手く掴む事が大切のようです。
本当の長期投資家は今のように悪い相場が反転する一歩手前
で上手く割安株を摘み取るのでしょうね。
今にして思えば、あの時なぜ…ということばかり。失敗を糧としているも、まだまだ修行の日々でござる。
ご指摘の通り、流れに逆らわないことが肝要かと存じまする。あとは反転するタイミングを見誤らないこと。未だに天井は特に読み辛く、苦労してまする。
本来は長期投資が良いのは至極当然。ただ、昨今の相場では、よほどうまく大底で拾わないとすぐ含み損になってしまうので、注意が必要でござる。無理をせぬのが一番かと存じまする。
私にはまだ回想できるほどの武勇伝はないなぁ。
それがいいのか悪いのか。
どんな投資家でも酸いも甘いも経験してるんでしょうね。
いやいや、何を仰りまするか。拙者のような無用な武勇伝はせぬ方がよろしいかと。拙者は、いまだに授業料が回収できておりませぬ。ぜひ反面教師として頂ければ幸いにござる。
さきほど、影さんの回想シリーズを、全部読ませていただきましたよ~♪
すごく、参考になりましたm(_ _)m
やはり、身近な方の体験談とかって、心に、しみいりますね!
わたしも、株の回想録とか、ちょっとカッコよく書いてみたいですね~ムリッポ。。。(笑)
全部読んで頂いたとのこと、ありがたき幸せにござる。是非拙者のようなことをなさらぬよう、大いに参考にして下され。(^^;)
実はこの後もまだまだ失敗談があり、たぶん全部書いたら、いかに自分が学習できていないか、あきれるほど良くわかるかと…
同じ回想録なら、成功例の方が数倍よろしいかと…(^^;)
う~んっ。。。日が浅いうさには、歴史を感じるなぁ~
それで、忍者さんは、いつからですか?
回想が成功談へと、続くと良いですね♪
今宵も夜うさぎさまでござるな~(^^)
拙者も20年前の経験を除けば、取引歴は3年弱なので、まだまだ修行中でござる。いつの日か、共にここで成功談を書ける日が来ることを願ってまする。
ちなみに忍者キャラは、拙者の幼少時に『仮面の忍者 赤影』という特撮ドラマがあり、その中で登場する白影殿を真似たものでござる。以前別処にて冗談半分で使ってみたところ、案外受けが良く、結局そのまま根付いてしまったキャラでござる。(^^)
8月17日・・・・・
暑いし、下げるし、異常な日でしたねぇ。。。
私も日々ノートにつけて、
後で読み返す様にしてるんですか、
「こんなバカしてたんじゃぁ救いようないな~」
ってその度に思ってるのに、
未だに救われてないです(-_-;)
1~読ませていただきました。
痛い思いは自分だけではなかった、と安心(?)しました(笑)
失敗談を語れると言うことはそれ以上に成功もあったということでしょうね。
わたしも早く失敗談を語れるようになりたい……
実は拙者、去年の8月17日のことはあまり思い出したくないのでござるが、実に鮮明に覚えており、続きを書くのが憂鬱でござる(-_-;)暫しお待ちを。
日々のトレード記録をノートにつけておられるとは素晴らしい!拙者はズボラな性格なので、収支のみエクセルで管理してまする。やはりそういった地道な努力が、後に大輪の花を咲かせることでござりましょう。拙者も見習わねばっ!
早速の参上とコメントかたじけのうござる。
回想シリーズをお読み頂いたこと、また感想をお聞かせ頂き、重ねて御礼申し上げまする。やはり昨年は拙者以外にもやられた方が多いようで、お気持ちお察し致しまする。
ちなみに拙者は失敗談ばかり。小さく勝って大きく負けるという、悪い投資家の見本のような人間でござる。(^^;)
回想シリーズを読んでいます。
そうなんですよね~
「買い」だけだと、片手落ち。
「売り」も手に入れて、一人前に勝負できる。
と思ったのですが、続きは恐ろしいのですね(^-^;
コメントかたじけのうござる。
回想シリーズ、わざわざお読み頂いているとのこと、誠に恥ずかしながら、厚く御礼申し上げまする(^^;
この回は「売り」と「買い」の「バランス」が大事という教訓を得た話で、無理に「売り」または「買い」の片方に注力したり、一気に損を取り戻そうとすると失敗することを身をもって知り申した。
その後は「信用買い」は基本的に辞め、最悪でも「両建て」をするよう心がけておりまする(^^;