「ブルースカイ」 桜庭一樹の不思議な魅力

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2015/09/05 - 元祖SHINSHINさんの株式ブログ。タイトル:「「ブルースカイ」 桜庭一樹の不思議な魅力」 本文:女なのに、男のような名前。ここからして、不思議な雰囲気が漂いはじめる。 短い文章なのに、その表現の仕方には、美文調の雰囲気がある。天候の描写とか、色使いがうまいからだろうか。

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「ブルースカイ」 桜庭一樹の不思議な魅力

元祖SHINSHINさん
元祖SHINSHINさん

女なのに、男のような名前。

ここからして、不思議な雰囲気が漂いはじめる。

 

短い文章なのに、

その表現の仕方には、美文調の雰囲気がある。

天候の描写とか、色使いがうまいからだろうか。

 

エイミー山田が手抜きだろそれって、よく怒ってる、ときどき出てくる体言止め。

でも、それがむしろ詩のような雰囲気を作っている。

 

へー、カワイイ顔して、そんなこと想像しちゃうんだー、

っていう、ちょっとしたグロい表現。

それが、桜庭一樹の心の底を、ホントウに覗いてしまったかのような、

痴漢的心理による萌えるような快感。

 

この最後の部分、

もしも書き手が三浦しをんだったら、それって成り立たない。

(あー、ゴメン、ゴメン、ホントのこと書いちゃったー)

 

ライトノベル出身の作家だと思って舐めてると、

オマエ火傷するぞ、って感じ。

 

★「ブルースカイ」

  桜庭一樹著 ハヤカワ文庫 2011.4.15.発行 760円+税

 

古代のドイツ、未来のシンガポール、現在の鹿児島。

三カ所の舞台で展開するファンタジー。

設定や材料がいろいろ工夫されていて、オモロイ。

 

巻末には、参考にしたというノンフィクション的な書籍が並んでる。

TVでは、1時間に1冊ほどのペースで読書するのだと、

たしか語っていた。

 

トマス・ピンチョン「V.」的な展開だけれど、

あそこまでいじわるに複雑でなく、読みやすい。

そして、残酷なのになぜか爽やかな、ラストがイイ。

 

これを読んじゃうと、他の作品も知りたくなるだろう。

次は、「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」にしよっかな。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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