まはいさんのブログ
ソフトバンク IFRS会計マジックで大幅水増し
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孫社長は、天啓を得たらしくご機嫌でした。
画期的な経営方針でスプリントを再建するそうです。
スプリント減損先送り
4-6月期、スプリントは20百万ドルの純損失を発表したばかりです。
ソフトバンクは、スプリントを連結するにあたりFASBからIFRSへの組替えを選択しています。
この組替えにより、スプリントの4-6月期は29百万ドルの純利益に黒字変換されています。
IFRS変換でスプリントの純損益は49百万ドルも水増しされましたが、うち44百万ドルは固定資産税の認識先送りです。
先送りしても固定資産税が免除される訳ではなく、赤字転落までの時間を稼いだだけです。
とりあえず、目先に迫ったスプリント減損も先送りです。
インド投資評価益
非上場株式の公正価値は、「監査法人が公正と認めたなら公正なんでしょうね」としか言いようがありません。
市場性の無い株式の公正価値なんてIFRS会計マジックの極みです。
インド投資先2社から一気に84,272百万円を営業外損益に計上しています。
決算説明会では576億円と記載していますが、税効果会計を適用しても辻褄が合いません。
おそらく、辻褄の合わない112億円をニケシュ・アローラにディール・フィーとして払ったのではないでしょうか?
そう仮定すると、ニケシュ・アローラの就任前報酬165億円も得心できます。
たった1年で842億円も利益計上するとは、まんまとニケシュ・アローラに騙されているような気もします。
信じがたいですが、監査法人が認めたなら、いざとなれば監査法人に損害賠償をさせるということで、信じることにします。
スプリント再建だいたい2年くらい計画
3ヶ月前に孫社長が天啓を得た画期的な経営方針でスプリントを再建するそうです。
具体的なことは言いませんが、だいたい2年くらいで実現する腹案が有るようです。
この曖昧な計画を「信じるか信じないか」は投資家次第です。
私は孫社長の腹案を全く信用していませんが、実現すれば面白いので乗ってみます。
自社株買い←IRリンク
だいたい2年くらいと言ってしまったので、かえって目先は急いで投資する理由が無くなりました。
そこで、来年3月までの長い期間で自社株買いをして株価を支えるようです。
投資方針
2000株保有したまま、孫社長の言う「だいたい2年くらい」を待ってみます。
今回の決算説明会で最大の要点は「ニケシュ・アローラは使えるインド人」であることが明確になったことです。
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関連銘柄:
ソフトバンクグループ(9984) -
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gasp さん コメントありがとうございます。
決算説明会の最初の質問者、ブルームバーグ天野に、いきなり論破されて笑ってしまいました。
ただし、NTTがNECに丸投げ、KDDIがエリクソンに丸投げしているプロトコルを、ソフトバンクは自前で構築しています。
その技術力から、ソフトバンクが他社にできないことを成し遂げることを期待しています。
しかし、ソフトバンクは華為のハードを使っていますが、アメリカでは華為のハード使用を禁止されてしまいました。
ここ2年のタイムロスは、華為の代打を探していたんじゃないかと推測しています。
その代打が見付かったのかも知れません。
華為のプロトコルに代るのは、Googleではないかと、期待を込めて推測しています。
ソフトバンクに投資しているので、スプリントに投資する予定はありません。
むしろ、スプリントは端末販売をブライトスターに移譲したので収益可能性は大幅に制限されたと考えています。
基幹プロトコルもスプリントから剥奪するんじゃないかと考えています。
日米シナジーを追求するなら、ソフトバンクテクノロジーに一元化したほうが良いです。
実際に端末や付属品のディールはブライトスターに日米で一元化しています。
そういう線で日米シナジーを追求すると、ソフトバンクグループの企業価値を最大化する過程で、スプリントは回線ディーラーに縮小するように予想します。
http://m.finance.yahoo.co.jp/news/detail/20150806-00000499-stkms-stocks
イチオシ決算銘柄にソフトバンクがありましたよ!
私はマイクロニクスをホールド中です。
今日はどちらも上がりそうですね。
今日はツルハの総会&懇親会も楽しみです\(^o^)/
にゃん7 さん おはようございます。
ソフトバンクは利益剰余金をすべて自社株買いに充てるから、それなりに株価の下支えになると思います。
さて、ロイトンの総会へ参りましょう。
gasp さん お持ちの銘柄を悪く言って申し訳ないです。
「日本での実績をスプリントに持ち込む」と孫社長が言っていました。
スプリントの技術系トップも総入替えしました。
となると、日米シナジーの旗の下に、大幅なスプリント人材リストラでコスト削減でしょう。
ソフトバンクテクノロジーが日米の基幹プロトコルを制御して、スプリントは最大の収益源を失うと予想します。
既にスプリントの端末販売はブライトスターに移譲されています。
スプリントは、回線ディーラーに徹して、背水の陣で顧客獲得に専念するしかありません。
顧客が増えればスプリントも当然に報われます。
しかし、顧客からのフィー以外の多くを日米シナジーの旗の下に奪われると予想します。
「ソフトバンクに利用される」という表現も、そのとおりかも知れません。
PBRが3倍を超えている会社が自社株買いをするなんて、
株主資本を無駄に使っているとしか思えません。
割高な自社株を買うカネがあるならば、
それを割安な他社株を買うM&Aに使うのが普通ではないかと思います。
既に割高な株価を力ずくでさらに引き上げようとしているようで、
ソフトバンクの財務バランスはますます不健全になっているような気がします。
montonton さん コメントありがとうございます。
「特定同族会社の留保金課税制度」という税法が有ります。
平成27年3月期決算で、ソフトバンクグループは2兆円弱の配当金を子会社から受けました。
そのため、配当または自社株買いを実施して株主還元しなければ留保金課税されます。
税法上の確定決算年度のずれが有りますので、1,200億円の増配または自社株買いで留保金課税を免れることになります。
できれば1,200億円の増配をして欲しかったですが、今期の子会社からの2兆円弱の配当金のうち1.5兆円は通信子会社3社統合に伴うもので一過性だから自社株買いにしたのでしょう。
たしかに、PBR3倍で自社株買いは惜しいです。
しかし、この1,200億円の自社株買いで約2,000億円の留保金課税を免れるから、差引き800億円くらいお得です。
まはいさん、こんにちは
なるほど、そんな裏事情があったのですね。
説明ありがとうございます。
montonton さん お返事ありがとうございます。
ソフトバンクグループは、株式の過半数を孫社長が持っている"同族会社"の典型です。
中小企業には多い"同族会社"ですが、大企業で創業者一族が本当に過半数を持っている会社は極めて少ないです。
ソフトバンクの自社株買いに関して「特定同族会社の留保金課税制度」という税法に言及しているアナリストは少ないから、けっこう見落とされていると感じます。