｢あう～～っっ｣とただならぬ叫び声が超高速で耳に突き刺さり､台所で朝食の後片付けをしていた私は仰天して､
｢どうしたのっ！｣
と飛んで行くと､母がｶﾞﾏｶﾞｴﾙのように中腰で座り込んだまま唸っていました｡
｢へ､へ､へ､へ｡｡｡｡｣
｢何笑ってんのよっ｣
｢ちがう｡｡｡｡へ､へなが､へなが打った｡｡｡｡｣
へながとは津軽弁で背中のことです｡あまりの痛みで｢へなが｣以外言葉の出ない母のぶつけたという背中をさわって見ると､べつだん腫れたり骨が折れた様子はありません｡すぐさま湿布を露店商整列の如く並べて貼りまくると母は､
｢あｰ楽になった｣と笑顔になったのでﾎｯとしました｡
ところが夜になりお風呂から上がってからまた痛みがぶり返し､
｢へ､へ､へ､へｰ｡｡｡｡｣
今朝早くに医者に診てもらいに行き打ち身という診断がなされましたが､母はいまだに
｢へなが､やむ～～｣
やむは痛いよりもっと痛いという津軽弁｡
やむ､やむ､やむ､やむ｡｡｡｡
へのあとはやむを呪文のようにずっと言い続けているので､珍しく上がっている持ち株の勢いがやまないか､もう心配で心配でなりません｡
ﾜｯﾊｯﾊ
