市場で懸念されてるのは米国利上げ、新興国通貨安、新興国インフレ、新興国の金融引き締め、新興国の景気低落、新興国の不良債権問題発生と欧米への飛び火、世界的な景気低落、、、という経路だと思う。
早すぎる引き締めで再度の景気落ち込みを招いた世界恐慌とダブらせる向きもある。
しかし、これらは誤りと思う。
なぜなら、現在は、米国企業のグローバル化、拠点分散が進んでおり、新興国通貨安は新興国の景気上昇、米国の景気下押しにつながりやすいからだ。
米国と新興国経済のリンケージが高まってるため、米国経済が返り血を浴びずに利上げを続ける状況にはなりにくい。
速やかに米国経済が返り血を浴びるため、世界景気が低落するよりずっと前に米国の利上げ速度は調整されることになる。
世界景気の上昇トレンドを崩さない利上げペースになる可能性が高い。
また、現在は、世界恐慌時と異なり、米国に不良債権はない。
欧州にはあり、新興国にもありうるがこれらの地域は金融緩和を継続している。 これも世界恐慌時とは異なる。
なので、米国の利上げを世界恐慌時とダブらせるのも間違い
、、、以上、最近の日記でギリシャ問題、中国不良債権、米国利上げと論じてきたが、今のとこ、マクロ的に景気上昇を阻害する問題は見当たらない。
テクニカル的なマクロ悲観論(笑)があっても、総じてファンダメンタルに素直に上がっていく株価トレンドになるのでしょう、おそらく(--;