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森を見る方法、マクロ分析(前の日記の続き)

 マクロ分析に関する議論より転載、、、


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 森を見る方法、マクロ分析は難しくないです。
 ここじゃないけど、bk2というサイトで書いてます。
 資産運用関係のコミュですけど。

 ファンダメンタル分析も企業が情報隠ししてなければ難しくなく、してたとしても時系列で見ると炙り出てくる。
 
 まあ、みんながこうしてマクロ分析、ファンダ分析に精通すると、株価の余計な波打ちは減りますね。
 実際、米ダウなんかはそうなってますよね。

 そうすると、株式投資(投資活動)に資金を投じやすくなるし、そこにかける時間や神経はもっと減らせ、本業(生産活動)や遊び(消費活動)にもっと時間をかけやすくなる。
 つまり、社会全体に効率が良くなって、社会も個人も今より豊かにハッピーになれる、、というわけです。

 このようにみんなが豊かにならないと(=経済成長率の上昇)、自分も豊かになれないもんです


 経済活動、「経済競争」というのは、互いにサービスし合い、豊かにし合う「プラスサムゲーム」だから必然そうなる。

 経済競争、稼ぎを競い合う競争がプラスサムゲームになってしまうのは、稼ぎ続けるには、「より良い製品、サービスをより安く提供」しなければならないからです。


 より高く売りつけるテクみたいな本がちまたに氾濫してますが、そういうのは、より安く売ろうと工夫をこらす人間、プラスサムゲームで動く人間に簡単に負けます。

 顧客や社会に貢献しない行為では稼ぎ続けられない。

 経済競争で重要なのはライバルを蹴落とすことでなく、顧客や社会にもっと向き合うことなんです。


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 さて、上記の「プラスサムゲーム」と「市場原理」がマクロ経済を動かす基本法則です。

 市場原理とは、より良い製品・サービス・労働により高い価格・報酬がつく、という当たり前の原理。 公正原理。


 この原理は、損をし続けたくない、という人間の防衛本能に立脚してるので強固です。

 これは万有引力の法則の如く、人間が社会を形成する限り変わりません。


  しかし、多くのヒトは、「競争」というと、「ゼロサム、マイナスサムゲーム」と思い込んでしまう。

 これは「軍事競争やスポーツやポスト争い」で働いてしまうルールです。

 パイを膨らまそうとせず、パイを固定し、限られたパイを奪い合うゲーム


 いわば、お互いをつぶし合う不幸のゲームですが、人間はサルの一種なので、猿山のボスザル争いを無意識に本能的にやってしまう。

 未だそこまで社会全体に理性が発達してない。


 実際、そのように行動して、市場原理(公正原理)をゆがめてしまう。

 それがマクロの経済成長率を落とす大きな原因です。

 そして、この経済成長率が株式投資収益率のベースになります。


  以上のことが分かってると、国際的なポートフォリオをどうすべきか、という点も見えてくる。

 市場原理から外れた国、経済的不公正が大きい国(公正であって、平等でないことに注意!)、それがひどくなる方向の国(発展途上国化もしくは社会主義化していく国)は、経済成長が低くなるので、そこへのポートフォリオはマイナス化していくべきなんです。


 さらに、もう一つ分かることがある。

 それは、どういう経済政策ならば経済成長率は上がるのか、ということ。

 お金が無ければ社会保障も治安維持も防衛も全て絵に描いたモチになるので、経済成長、経済政策は非常に重要。

 だから、どういう経済政策の政治家を選ぶかは、自分たちの豊かさ、安全、人生に大きな影響を及ぼす。 選挙こそ最大の投資行動なんです。


 市場原理をゆがめる政策(市場原理が働かない公的部門の肥大化やそこへの資金集中、増税など)、経済的不公正を拡大する政策(格差是正策など。補足参照)を取る政治家は国民益相反になります。



(補足)「格差是正」は自爆への道:

 格差是正は所得の平等だけで、それを得るための労働、リスクは平等になってない。 つまり、公正(ギブ&テイク)でなく、市場原理をゆがめる。 格差是正では、社会に貢献する正しい方向で沢山働いたヒト、リスクをとったヒトが割りを食うので、誰もまじめに働かなくなり、リスクをとらなくなり、経済成長は落ちる。

 これに対する反論として、金持ち性悪論のデマがある。

 金持ちはズルで金持ちになっているから、それを公正化するために政府の格差是正措置が必要、という論理である。 しかし、自由で市場原理が働く社会では、ズルで稼ぎ続けることは出来ない。 むしろ、持続的にズルをしうるのは市場原理が働かない役所のほうである。 そういう役所、政府に公正な格差是正が出来るだろうか? やり続けられるだろうか? 否である。 むしろ、社会に不正を無くすには、市場原理が働かない役所の経済関与を、出来るだけ減らしていくほうが合理的である。

 さて、格差是正批判に対するもう一つの反論としては、資本蓄積論のデマがある。

 投資収益率は労働収益率より高いから、資産家はどんどん金持ちになり、格差が際限なく拡大するので政府の是正措置が必要、という論理。 これは年金等を通じて、全てのヒトが投資収益率を得ている事実を無視している。 全てのヒトは、投資収益率と労働収益率の平均的な経済成長率を得ているので、格差の際限なき拡大はない

 年金に加え、個人で投資しているヒトはどんどん豊かになるのでは?、という疑問もあるでしょう。 しかし、投資収益率は、過去の労働収益率の蓄積たる「財産」をリスクにさらして得られるもの。 平均的には投資収益率>労働収益率でも、リスクが大きく、浮き沈みが大きく、特定の人が勝ち続ける確率はかなり低い。 逆に投資で貧乏になってしまうヒトも出る。 だから、投資で大金持ちであり続けるヒトはきわめてまれで、そのうえに、世代を超えて階級が固定化するということはまず、起きえない。 例外的に、宝くじに当たったかの如く、投資で大金持ちになるヒトがいても、そういう数少ないラッキーを潰すために、役所が格差是正措置を取る意味はない。 むしろ、不公正な役所が乗り出す弊害のほうが大きい

 近年、大金持ちが増えている、という状況はあるが、そのほとんどは、自らの人生をリスクにさらし、重労働を重ねた起業家たちの「生き残り」に過ぎない(例外は、不公正な発展途上国での大金持ちたち)。 その数はきわめて少ないが、その資産はきわめて多い。 けれども、一見莫大に見える資産のほとんどは自社株であり、自社の浮沈による浮き沈みが激しく、彼らは固定階級化しえない。 だから、役所が、起業家つぶしの格差是正措置に乗り出す意味はないし、そんなことをすれば経済成長は落ち、皆にマイナス。 起業家を潰す役人のフトコロが、因縁をつけまくるヤクザよろしく肥え太るだけである。 もしくは、格差是正を鵜呑みにした労働者から労組費を巻き上げ、洗脳し、投票させる労組活動家や左翼政党がウハウハになるだけ。 役人も労組活動家も他人の稼ぎ(税金や労組費)に寄生する職業なので、彼らの利益追求はデマと搾取を生む(金持ち性悪論、資本蓄積論は、そうしたデマの典型で、生涯ニートだったマルクスの創作。 マルクスはリスクテイクはおろか、労働で稼いだ経験すらほとんど無かった。 金持ちの息子だったエンゲルスを金持ち性悪論のデマでだまし、たかり続けて、デマ本を書き続けただけ)。 ほんとの格差是正、搾取ボクメツには、役人を出来るだけ減らし、役人にも市場原理を働かせ、労組は無くすこと(労組の無意味さ・弊害は前回日記参照)である


(補足)スポーツの意義:

 スポーツは相手との勝ち負けで見ると、ゼロサムゲームだが、自らの限界を超える競争、昨日の自分を超える競争と見るとプラスサムゲーム。 視点を変えると有意義ですが、全体ではゼロサムであることに変わり無いので、経済活動、社内管理にスポーツ(軍隊的なのも)の発想を持ち込む際は注意が必要。


 


 

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