東芝 不適切経理500億円強

[まはいさん]

5/13過年度修正額見込み←リリース･リンク
2011～2013年度の営業損益で累計500億円強
現時点での見積りですが、利益影響としては小さいです。
しかし、完成工事高つまり連結売上ベースでは１兆円超の巨額と推定されます。
東芝は連結売上高６兆円の規模だから、３ヶ年度で１兆円は約6%の売上水増しに過ぎません。
とはいえ、１兆円超の売上水増しは風聞に良くないです。

過年度修正は上方修正
３ヶ年度で営業利益500億円程度の下方修正をしたところで、東芝が赤字転落するものでもありません。
それに、工事進行基準は「いつ売上計上するか」という会計処理方針だから、過年度を下方修正した分は当年度または将来に上方修正することになります。
要するに、過年度の下方修正は当年度以降の上方修正です。
もっとも、隠蔽されていた工事損失も発見されるだろうから、過年度を500億円下方修正したとしても、その全額が当年度以降の上方修正になるとは限りません。
次の発表があるまで、当年度以降の上方修正を期待するのは危険です。

投資方針
「１兆円超の不適切売上」とマスコミが騒いで、狼狽売りや、機関投資家の嫌気売りがあるかも知れません。

いかに大会社とはいえ、３ヶ年分の累計とはいえ、１兆円も見過ごしてきた東芝の信用が無傷では済まないでしょう。
しかし、利益影響は単年度で100億円に満たない期間認識のズレだけで、長期的には損益に影響しません。
もし、もういちど急落したら、迷わず買増しします。