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概況


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【1】NY市況                          **
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□ダウ工業株      
17698.18(- 77.94)▼0.44%

□ナスダック       
4880.23(- 20.65)▼0.42%

□S&P500      
2059.69(-  8.20)▼0.40%

□ダウ輸送株       
8672.13(- 69.28)▼0.79%

□半導体株(SOX)    
691.19(-  4.29)▼0.62%

□NY原油先物(5月限)   
50.09(+ 2.49)

□NY 金先物(6月限) 
1208.20(+25.00)

□バルチック海運指数    
596   (-  6)

□為替      
(対ドル)119.69(前日比0.20円高)
        
(対ユーロ)128.90(前日比0.02円高)

□CME日経225先物 
19185(+ 65)※大阪先物比



 4月初日のNY株式市場は、弱い経済指標を受けて景気の先行き不透明感が強まり続落しました。


 金曜日の雇用統計の先行指標として注目される3月の米ADP雇用報告で、非農業部門の雇用者数の増加幅が市場予想を大きく下回ったことで市場心理が悪化。3月の米ISM製造業景況感指数も市場予想を下回ったことから景気の先行き懸念が強まりました。

 米アトランタ連銀総裁が早期利上げを示唆したことなども嫌気され、ダウは一時191ドル安まで下げ幅を拡大しました。

 ただ、その後は下げ幅を縮小。弱い経済指標を受けて為替市場でドルが下落し、ドル高が企業収益を圧迫するとの懸念が和らいだことが下支えとなり、雇用統計が発表される金曜日は祝日でNY株式市場は3連休となるため持ち高を一方に傾けにくく、連日で下げていたこともあって下値では買いが入り指数は終盤にかけて下げ幅を縮小しています。

 S&P業種別指数は、通信やエネルギーなどが上昇した一方、ヘルスケアや資本財の下落が目立ちました。


 個別銘柄では、投資判断の引き下げが嫌気されデルタ航空やユナイテッド・コンチネンタル、アメリカン航空などのキャリアが軒並み安。3月の新車販売が前年同月比で減少したフォードやゼネラル・モーターズ(GM)も下落。商品の調達体制の見直しを明らかにした小売最大手のウォルマート・ストアーズも下げました。

 種子大手のモンサントは冴えない決算を発表しましたが、悪材料出尽くしで大幅高。その他、クレジットカードのマスターカードやアメリカン・エクスプレス、通信のベライゾンやAT&Tなどがしっかり。金相場が大幅反発となったことを受けてニューモント・マイニングやゴールドコープなどの産金株の上昇も目立ちました。

 ダウ構成銘柄では、ゴールドマン・サックス、アメリカン・エクスプレス、ベライゾン、ディズニーなどが上昇した一方、ウォルマート、スリーエム、インテル、ジョンソン&ジョンソン、ファイザーなどが下げています。


 NY原油先物(WTI)は大幅高で4日ぶり反発。弱い経済指標を受けてドルが下落したことや米原油生産が減少したこと、イランの核問題をめぐる協議延長などが原油相場の追い風となりました。金先物も4日ぶりに反発し、1カ月ぶりの高値水準で取引を終了しました。



 

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【2】本日の注目点と話題                     **
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◆昨晩の海外市場は、欧州株が反発した一方、NY株は続落しました。CME日経225先物(円建て)は1万9185円で、昨日の東京市場の日経平均終値1万9034円と比べ150円ほど高い水準となっています。


◎日経平均株価と上下の節目
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 1万9282円 5日線

 1万9225円 3月SQ値

 1万9206円 窓上限(3月31日安値)

 1万9185円 CME日経先物

 1万9165円 一目基準線

 1万9158円 25日線

 1万9034円 昨日終値

 1万9000円 心理的節目



◆新年度初日の日経平均は172円安で2日続けての下落となり、約3週間ぶりの安値で取引を終了しました。尚、日経平均は2月3日以来、約2カ月ぶりに25日移動平均線を下回り、相場の過熱感を示す騰落レシオも2月3日以来の低水準(96%)となっています。

 個別銘柄では、アステラスとの新たな共同研究契約締結を好感して免疫生物研究所(4570)が上昇。好業績を手掛かりに焼き肉チェーンのあみやき亭(2753)や部品メーカーの千代田インテ(6915)に買いが入り、炊飯ジャーの象印マホービン(7965)は連日の上昇となっています。



◆本日の予定は、取引開始前の8:50に財務省集計の週間の対外・対内証券売買契約、3月短観「企業の物価見通し」、3月のマネタリーベースの発表。13:30に生活意識に関するアンケート調査、4~6月期の鋼材需要見通し、15:00に東証集計の週間の部門別売買動向の発表。その他ではファーストリテイリングが3月の国内ユニクロ売上高を発表します。

 海外では欧州中央銀行(ECB)理事会の議事要旨、週間の米新規失業保険申請件数、2月の米貿易収支、2月の米製造業受注の発表が予定されています。



◎主な決算
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 14:30 西松屋チェーン(7545)

 15:00 キユーピー(2809)、セブン&アイ(3382)、
       不二越(6474)



 海外では半導体のマイクロン・テクノロジーがNY市場の取引終了後に四半期決算を発表します



◆その他のトピックとしては、ゆうちょ銀が外債・株投資3割増へ、LINE上場再申請、百貨店売上高は駆け込み反動要因除けば好調、レモンジーナ年間目標を2日で越す、TDL・TDSの14年度入園者数は0.3%増・過去最高、14年度の新車販売は6.9%減、マツダ「デミオ」はトヨタの米戦略車、トヨタ3月の中国販売は20%減、新日鉄住金が1割減産。

 ソニーが保有のオリンパス株を半分売却、松井が株主配分を強化、三菱電の営業利益3割増。日特エンジ純利3.7倍、アダストリア一転黒字に上方修正、フイルコンの四半期経常3倍増、インプレスの委託保証金率を引き上げなど。


◎明日の主な予定

 3日(金)

 3月の米雇用統計
      
 聖金曜日で米国は株式や商品市場が休場
      
 英独などの市場も休場



◆今日の高島暦 

 < 相場の波動 > 弱日柄 戻り売り

 <相場高低判断> 人気も相場も共に弱




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【3】心に残る名言                        **
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  善く士たる者は武ならず。
     
  善く戦う者は怒らず。
     
  善く敵に勝つものは争わず。
     
  善く人を用うる者はこれが下となる。

     
  これを不争の徳と謂い、
     
  これを人の力を用と謂い、
     
  これを天の極に配すと謂う

                   
    老子

  
 (訳)
     
  立派な武士は、強がらない。
     
  戦さ上手は、誘いに乗らない。
     
  勝つことの名人は、やたらと喧嘩腰にならない。
     
  人使いの巧者は、相手の下手にでる。
     
  これが不争の徳である。
     
  不争の徳は、人の力を最大限に利用する。
     
  これが天道の極意である。




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