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暇人の日記:3598 山喜の株価乱高下で思い出したこと

昨夜のNY市場、ギリシャ問題に進展が見られたという理由であの上げですか???

原油価格も一気に上がり過ぎ。これでは近いうちに原油価格の戻りが株価を圧迫しそうです。

それでも下げるよりはマシですが、大きく上げた翌日は余程のサプライズ無いとまた逆戻りでしょう。

VIX指数が20以上(昨日は19.43)になるとそういうパターンが増えますね。


以下は暇人の独り言です。

2006年6月に日本テレビのインサイダー事件を起こし失脚した、当時の村上ファンド代表村上世彰氏。以前から3598 山喜(大阪本社のアパレルメーカー)の主要株主に名を連ねていますが

少なくとも同氏が表舞台から姿を消した2006年6月以降で同社の株価が最高値を記録したのは

昨日の高値305円だと思います。


その村上氏と山喜との出会いは

同社の宮本現社長が通産省中小企業庁に勤務時代、村上氏の直属の上司だったことがきっかけで

その後1999年に村上氏は同庁を退職して投資ファンドを立ち上げ

宮本氏も退職し、創業者の二代目として(株)山喜の社長に就任されたという経緯があるそうです。


ところで山喜は元々大証単独上場だったこともあり投資家の認知度は低く

話題と云えば村上氏の名前が主要株主の欄にあることくらいで、株価は長らく低空飛行のままでした。


その山喜が今年1月29日に特別利益のIR発表し、翌30日に珍しくS高(248円)を付け

さらに昨日305円(2006年6月以降の最高値)まで跳ね上がったことで

ふと村上氏のことを思い出し、この日記を書いたという次第です。


http://www.e-yamaki.co.jp/yamaki/kessan/pdf/news_release_15_01_29.pdf


結局村上氏はインサイダー取引でこの業界から去って行きましたが

当時村上ファンドが投資した銘柄は、数か月間綺麗な上昇トレンドを描くことが多く

先日の日記に書いた「何たらキャピタル」とは改めて格の違いを感じます。


現在村上氏本人が株式市場の表舞台に登場することはありませんが

村上ファンドの末裔が、村上氏の個人資産を資金として(株)レノを運営しています。

しかし(株)レノも昨年はアコーディアゴルフ、ヨロズ、MCJ、フェイス、セブンシーズHD以外

これといった関わりは無く、旧村上ファンドの面影は全くありません。


因みに個人的な見解ですが、村上氏の手法は、自ら株を買い上げて経営に参画し

株主の権限を最大限に生かし企業価値を高めながら物申すというものでした。

つまり安いうちに買って高く売るというだけではなく

積極的に買い進んで株価を上げる訳ですから、日本的な手法ではなく

反感を抱く企業や投資家も沢山居た反面

海外の機関投資家を彷彿とさせる投資手法に共感を覚える投資家もまた多かったと思います。

私も後者の一人で、村上氏の失脚は未だに残念でなりません。






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