jojuさんのブログ
★水素社会化は自爆への道では?
水素はエネルギー源ではない。
エネルギー源は、基本、自然エネルギー(水力など)、化石エネルギー(石炭・石油・ガスなど)、原子力エネルギーの3つしかない(一次エネルギー)。
水素はエネルギーの使い方を変えただけに過ぎない(エネルギー源をそのまま使うか、電気に変換して使うか、水素に変換して使うか、ということ)
しかし、非常に効率の悪い使い方である。
だから水素社会になるほど、化石エネルギーの枯渇は早まり、原発廃棄物は急増し、自然破壊が進む(自然エネルギー利用は自然破壊である。人間と自然とのエネルギーの奪い合いだから)。
水素社会になるほど、エネルギーコストは高まり、経済成長は低迷する。 水素社会は持続性が高くない。
さらに、水素は拡散性が高いので、水素社会化で水素を沢山産生するほど、水素の宇宙空間への逸失が増えやすくなる。 これは、水の喪失、地球の砂漠化を意味する。
水素社会への投資、税金投入を増やすのは自爆的行為ではないだろうか?
(研究開発型の公共事業? 税金を沢山使えるネタ、予算を沢山取れるネタとして使われている? 非効率なものほど予算を沢山取れるネタとして好都合ゆえ、不合理なネタほど役所にプッシュされやすい?)
化石エネルギーが安いうちは極力、化石エネルギーを直接使い、その間のCO2低減は原子力エネルギーのミックスで凌ぎ、両方とも限界が近付いたら(100~200年後)、非効率な自然エネルギー主体の社会にスムーズに移行すべく人口を漸減させる。 いずれの局面でも、非効率な一次エネルギーの使用法(水素変換も?)は回避する、、、、これがベストでは?
芽のない方向、合理性の低い方向にあえて進むのはチャレンジでも何でもなく、単なるおバカだと思う。
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以下参考(下記の問題点は未だあまり変わってないようです、、、というか変えようがないのかも)
http://greenerw.exblog.jp/15156360
水素社会の問題点(非効率高コスト、ゆえに資源多消費&環境破壊)、、、、
1)資源費消でCO2を発生:
水素ガス資源は地球上に存在せず、水素は何らかの化合物からエネルギーを使って取り出さなければならない二次エネルギーである。つまり電気と同じ。二次エネルギーである水素を使って、二次エネルギーである電気をつくるというまどろこしいことをするわけだ。水素を化石燃料(炭化水素)から取り出せば化石燃料単体で使うよりも総合効率はむしろ低いし、CO2も発生する。資源の限界からも逃れられないので、この方式は解決にならない。
2)低効率(高コスト):
では太陽光や風力のような再生エネルギーを使って、電気分解で水から水素を取り出すという方法はどうだろうか。電気分解に電力を使い、それで得られた水素を使って燃料電池で電気をつくる。つまり、再生可能エネルギー→電気→水素→電気という変換になる。そのまま電気をバッテリーに貯めて使った方がいいことは誰の目にも明らか。
3)エネルギーロスの高さ:
水素の体積エネルギー密度はガソリンの3000分の1。逆に言えばガソリンタンク並の容器に搭載するには、3000分の1に圧縮(あるいは液化)しなければならない。ここでまた相当のエネルギーロスが生じる。
4)環境破壊の可能性:
水素は宇宙でもっとも軽くて小さい物質で、極微少な空隙であっても通り抜けてしまう。もし天然ガスやガソリンのようにパイプラインを使ったら、大量の水素が大気中に漏れ出るだろう。それどころか水素は大気圏を突き抜けて宇宙空間に拡散してしまう。水から取り出した水素が地球上から失われていくというのは、考えただけでも恐ろしい。もし本格的な水素社会になったら、海が後退し、砂漠化が進むことになるかもしれない。生物は水がなければ生きていけない。
、、、、、このように「水素社会」のかかえる問題は子どもでもわかるシンプルな問題ばかりだが、国や大企業はなぜ固執するのか。その答えとなりそうなのが、一つはオフピーク時の余剰電力のストックとして水素に変換しようという考え。
これはしかし蓄エネルギーとしては効率が悪すぎて、コストから考えても見込みはなさそう。
もう一つが「原子力水素」というキーワードだ。原子力発電による電気で水を分解するのでは先に見たように非効率。 ところが高温ガス炉(900℃以上)の熱を利用した高温熱化学分解という技術を使えば、エネルギー変換効率の上限はカルノー効率となるため、理論上は60%以上の変換効率が期待できる。
つまり水素社会=原子力社会という構図で、どうもこのあたりがドライビングフォースになっているような気がする。
しかし原子力水素製造には技術的に解決すべき課題が山積している。
しかも、それでも3)、4)の問題がクリアできるわけではない。水素社会は幻である。
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太陽は輝き続け、数百年スパンでの平和裏な人口調整も不可能ではないので、希望は十分あるのでは?
それが分かるまでに時間とお金(税金)をかなり無駄にしそう、というだけのことでしょう。
それを動かすのは役所とマスコミで、政治家も国民もその上で行き着くとこまで踊らされる状況。
そういう見立てが正しければ、個々がやるべきことは反水素社会の投資行動、消費行動、納税行動、投票行動でしょうね