jojuさんのブログ
農業と観光で地方活性化? でも円安不足、、無理(--;
石破地方創生相:格差「当たり前だ」、地方自治体は競争を
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NIKJY96JTSEB01.html
上記記事での石破氏の主張
かつてのように公共事業をガンガンやることはない、、、合理的
国の関与は最低限の生活水準を保証するミニマムに留める、、、合理的
画一的バラマキの悪平等政策はとらない、、、合理的
地方同士の競争で地方活性化を、、、合理的
農業と観光で地方活性化を、、、???
途中までは良い内容だが、結論がトンチンカン。
なぜなら、農業のような競争力の弱い産業や観光で地方活性化をするには、かなりの円安にし、それを続けないと無理だから。
そのような円安政策を取れば、海外に出て行った工場は地方に戻ってくるので、農業、観光のみの地方活性化にはならない。
どちらかと言うと、企業回帰で地方が再活性化されるはずである。
なぜなら、製造業のほうが農業や観光よりも収益力が馬鹿でかいから。
なぜなら、同じレベルの円安で活気付く度合いは、競争力が高い製造業のほうが低競争力の農業よりも圧倒的に大きいから。
さて、円安にするためには(=インフレ率を高めるには=景気を浮揚させるには)、金融緩和を十分緩和的にしなければいけない。 通貨を沢山発行しなければいけない。
今はそうなっているか?
否
黒田日銀の金融緩和は小出しでしょぼい。
インフレ率は1%(増税効果除く)で景気中立水準、適正円安水準となる2%にはるかに遠い。
農業、観光で地方活性化と言ってる割りに、金融緩和が不足している。
製造業もなかなか帰って来れないレベルの金融緩和では、農業、観光で地方活性化となるわけがない。
活性化のためのバラマキを農業にやったところで、焼け石に水になる。
むしろ、農業(自民支持者)へのバラマキを増やすための、金融緩和不足下での農業活性化論なのかも知れない。
民主党政権の農家バラマキ政策(円高政策+バラマキ=気ちがい)よりは格段に良くなっているが、農業の競争力は大して上がらないだろう。
財政で無理やり繕った高コスト非効率のエセ競争力になり、財政の手当てが無くなれば、化けの皮がはがれるだろう
農業政策をまじめに考えるならば、金融緩和を十分に行い、農業へのバラマキも精査し、参入規制(超社会主義的、階級主義的政策)を完全排除して、市場原理の中で農業の競争力を高めるべきでは?(農業に関して行うべきは参入規制でなく、土地転用規制である。「農家」保護=農業の特権化・利権化でなく、「農地」保護が必要)
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