国際決済銀行(BIS)によれば
銀行が保有するギリシャ向けエクスポージャーは2008年6月に3000億ドルを超えていましたが
2014年6 月には500 億ドルに減少し、そのうち欧州の銀行は残高349 億ドルという規模だそうです。
一方、ウクライナ問題で関係が冷え切っているロシア向けのエクスポージャーは
BIS報告銀行全体で2076 億ドル、欧州の銀行は1558 億ドルに上っており
銀行の損失という観点からは、ヨーロッパの銀行システムにとって
ギリシャより対ロシアの方が遥かに大きな問題だと言えます。
因みにギリシャで政権が交代が起これば、ユーロから離脱するのではないかと噂されていますが
離脱して困るのはギリシャであり、最終的には無条件で残留せざるを得ないのではないでしょうか。
どう考えても騒ぎ過ぎで、金融不安を煽る輩の誘導に思えて仕方ありません。