日銀のETF買い入れ枠はほぼ上限に達していたので、今日の午後買い入れは無いと考えていましたが
夕方の発表によると374億円購入されていました。
ただ、日経平均の終値は17099円(前日比-272円)という後場の安値圏で引けたため
結果は焼け石に水だったと言えそうです。
因みに、来年度のETF購入枠は3兆円なので(今年の3倍増)
市場に与えるインパクトはかなり大きいと思いますが
現状の株価は決して実体経済に即していないと考えられるため
複数の証券ストラテジストが予想している来年の日経平均株価予想が現実になるのは
かなり厳しい様な気がしています。
<2015年の日経平均株価予想> (出典:ロイター)
I.アセット・マネジメント➡17000円~25000円
T証券➡16000円~21000円
N証券➡17000円~20000円
I証券➡16000円~20000円
B証券➡17000円~19000円
それにしても高値予想の19000円と25000円では少々差があり過ぎると思いますが
今年より来年の方が株価水準が高くなるという点では全社の意見が一致しています。
但し、注意して置きたいのは
これらの予想は円安、日銀のETF購入枠増(3兆円)、さらにはGPIFの日本株投資比率アップ
さらにはアベノミクスの成果が出始めるなど、国内のプラス要因ばかりが根拠になっており
海外の機関投資家がどの様に考えるかという点については未知数だということです。
昨日の日記にも書きましたが
実体経済を考慮した適正と考えられるN/N倍率を0.92と仮定すれば
日経平均が20000円の場合ダウは21740ドル
日経平均が25000円ならダウは27170ドルに相当します。
無論株価に絶対はありませんが、次期安倍内閣の下で実体経済の改善が余程顕著にならい限り
来年度の日経平均株価は、せいぜい各社が予想しているレンジの中央値までではないでしょうか。
つまり25000円はカットして、ざっくり17500円~18500円くらいを想定して置けば
少なくとも落胆することは無いと思います。