kabukabumanさんのブログ
欧米株急落(原油価格と株価の関係)
昨日も日経225先物にG.Sが3日連続で大量の売りを入れていましたが
どうやら昨日の断続的な売りの原因はG.Sと野村だった様です。
ところで昨夜の欧米市場は原油価格の下落でエネルギー株を中心に売られましたが
原油価格が下がれば原油輸入国の株価は上がるのではないかという素朴な疑問が湧いて来ます。
<2013年度の国別石油輸入額ランキング>
1位アメリカ、2位中国、3位日本、4位インド、5位オランダ
6位韓国、7位シンガポール、8位ドイツ、9位フランス、10位ベルギーの順になっています。
http://ecodb.net/ranking/ts_oili.html#US
因みに過去のブレント原油価格と株価(米国、中国、インド)の相関をグラフ化してみると
以下の様な関係が見えて来ます。
ブレント原油価格と米中印の株価 (出所:ロイター、eワラント証券)
- 株価が下がり始めている時に原油価格が急騰すると(黄色の矢印)株価はさらに下げる
- 原油価格が急騰しても、各国の株価が上昇トレンドにあれば必ずしも株価下落シグナルとはならない(緑の矢印)
- 中国本土株よりは米国株・インド株の方が原油価格との関連きが分かりやすい
- 原油などのコモディティ価格は景気の一致指数、株価は景気の先行指数なので、原油価格は株価に遅行するという従来から知られている関係もいくらか残っている
最近原油価格の下落が重しとなってエネルギー株が売られ
相場全体が下げたという報道を目にしますが
それは即ち、相場が調整または下降トレンドにある状態だという解釈も出来ると思います。
無論株価が原油相場だけで決まる訳ではありませんが
少なくとも欧米の株価は調整の域に入った様な気がして仕方ありません。