カゴメが日本からの輸出を6月から始めたトマトジュースの売れ行きが、香港で好調だそうです。
日本で販売しているトマトジュースを、現地好みにアレンジしており、酸味を少し抑え、とろっとした口当たりに仕上げているそうです。
カゴメが本格的に日本から飲料を輸出するのは今回が初めてで、海外での食品や飲料の販売は現地生産が主流ですが、海外専用商品にもかかわらず、輸送コストをかけてでも「日本製」をアピールすることを選んだそうです。
香港では、カゴメはもともと、中国・杭州の同社工場で生産したトマトジュースを2009年から販売していたそうです。
近年は健康志向の高まりから、トマトジュースの売り上げが2013年に前年比7倍という急成長を記録し、さらに売り上げを伸ばそうと、2013年7月から香港向けの商品開発を始めたとのことです。
他社製品の味を研究したり、現地で味覚調査を行ったりした結果、中国本土と違って、香港では、より野菜らしい食感が求められていることが分かり、果汁の濃縮技術を工夫し、あえてとろりとした香港仕様の食感に仕上げたそうです。
価格は、280mlのペットボトル入りで10香港ドル(約138円)と、従来の中国製よりも1〜2香港ドル値上がりしたそうです。
しかし、女性タレントを使った広告や試飲キャンペーンも実施し、7〜9月は中国製を販売していた前年同期に比べて、2.4倍の約20万本を売り上げ、急成長を続けているそうです。
カゴメは2010年には、社内にアジア事業カンパニーを発足させ、タイやインドにも進出しており、2014年3月期の売上高1930億円のうち、海外比率は約14%で、今期は18%を見込むそうです。
海外売上げも伸ばしていけるといいですね。
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