yuhsanさんのブログ
1-2 この本(波乗り投資法)の特徴
筆者は、1974年から株式投資を始め、今日まで40年間、日本株一筋に株を持ち続けています。
その間、90年の資産バブル、06年のアメリカ金融バブルと、2回にわたるバブルと、その後に続く大暴落を経験し、都度、大儲けと大損を繰り返し、投資の経験だけでは、誰にも負けない自信を持っています。
三共2,000株、445,000円の投資が、バブルのピーク時には2億円を越えるまでになりました。その後は退職金までつぎ込んで支えましたが、リーマンショックの2008年には、ピーク時の2割を切るまでに落ち込んでしまいました。それでも、あきらめずに株を持ち続けた結果、今回のアベノミクス相場で、再び株が生活の一部を支えるまで回復しました。
ピーク時に株を売却していれば、今頃は「超豪華なマンションのペントハウスで……」などと、考えたことは一度もありません。現役終了後20年の「豊かな生活」で、バブル時の資産の半分ほどは消費していますので、生涯収支では大幅な黒字になっているからです。
投資の知識を磨くため、40年間の記録を読み返し、その折の政治と経済それに株価との関係について、日経をはじめとする株式情報誌に投稿してきました。5年ほど前からは、株式投資のSNS「みんかぶ」の日誌欄への書き込みを通じ、現役のファンドマネジャーやリタイアされた証券会社の方たちとの意見交換から、投資法の理論的な研鑽を重ねています。
SNSの世界では、チャート理論を使って短期間に利益を上げた人であっても、いつの間にか仲間から離脱し、株の世界から消えてゆくのも事実で、この世界の厳しさも十分に実感してきました。このような体験を通じて生み出された「波乗り(サーフィン)投資法」は、相場の流れに乗って、長期にわたって資産形成を計る投資方法ですが、伝統的な長期投資理論とは、いくつかの点で大きく異なっています。
詳細な理論構成と実行方法については、この本の各部で詳述いたしましたが、基本的な考え方は、名前の通り「相場を読んで波に乗る」ことにあります。これだけでは、一般の長期投資法となんら変わりませんが……。
「波乗り投資法」は、生涯時間の長さから、「ためる」「ふやす」「あそぶ」世代に分け、世代にあった投資方法を取っています。資金とリスク許容度は、世代によって大きく変化し、それに合わせた投資方法も変えてゆかなくてはならないからです。特に「ふやす」世代では、相場ごとの目標値を決め、銘柄の入れ替えを行い、よりきめの細かい増やし方を提案しています。
この本では、株式相場の波動を読んで波に乗り、老後の豊かな生活を送れるお手伝いをします。投資にとって最も重要な相場の位置と銘柄の選択についても、誰でも分かるように説明しています。難しい理論も、高度なテクニックも、一日中株価を監視する必要もありません。すべて公開されている情報に、投資法を当てはめるだけで十分です。時間は掛かるかも知れませんが、明確な目標を持ち、通常の仕事を続ける間に、投資した資金があなたの生活を支えてくれます。
著者の提唱する「波乗り投資法」のもうひとつの特徴は、ファンドを作り資金をすべてファンドに移すことです。生活資金と明確に分離し、リスク管理と資金の効率的な運用と管理をするためです。ファンドの資金は、すべて株で保有し、キャッシュを持たないというのも大きな特徴です。長期投資では、底値期に種を蒔き、上昇期から天井期に掛けて買い込んだ株を売って、下落期にはキャッシュで持って、次の相場に備えるというのが普通ですが。
キャッシュを持たないということは、相場の下落期に資産が大きく目減りし、長期投資の足を引っ張る要因になります。それでも、株で保有していれば配当金が、生活を支える資金になります。下落期をどのように乗り切るのか、それも「波乗り投資法」の特技のひとつです。
相場の読み方、銘柄の選別、信用取引の利用法など、長期投資の教科書にはない細かい点まで、著者の長年の経験によって、初心者から熟達者まで「なるほど」と思わせます。誰でも株式投資で億万長者になり、老後の豊かな生活が送れるのです。それには、時間と世代にあった投資法が必要なのです。そのことをこの本でご理解いただき、ぜひ実行して欲しいのです。
ただ、銘柄の推薦や注目銘柄は一切していません。買いどき売りどきは、すべて相場の位置と方向で決めなくてはなりません。まして個々の銘柄については、業績も評価も刻々と変化します。いくらいい株だからといって、値上がりした後ではいい株ではなくなります。万年値上がり銘柄などは、存在しないのが株式市場なのです。
そのかわり、個別銘柄に代わるものとして、業種、ファンダメンタル、規模などが類似する銘柄を、「タイプ銘柄」という名称で、間接的に紹介しています。これらの銘柄は「4~5年前に買っておけば」、という感覚で選んでいます。現在の株価が、選考基準に合致しているわけではありません。
もうひとつ、この本の特徴といえば、株式投資の本につきものの、グラフや表がほとんどありません。この本は、EPUB形式による電子書籍です。ご覧になる方のリーダーによって、ページのレイアウトが変わってしまいます。そのため、レイアウトを大きく変える可能性のある表、チャート、写真などは、できるだけ挿入しないようにいたしました。この種のデータは、ネットで検索すれば、無料で簡単に最新の情報が入手できます。この本をご覧になるにあたっては、ネットでの情報と合わせてご覧になることをお勧めいたします。
本は、五部からなっています。第一部は「波乗り投資法」の特長について、第二部では、世代別の運用の実際、第三部は、ファンドの運営、管理、評価を中心に、Q&Aで、質問を通して再度確認するように構成されています。ただ、投資環境は刻々と変化し、つれて相場も変わってきます。
「波乗り投資法」は、想定される投資環境と相場の変化に対応して、「波を読み、波に乗って」資産の増加を図ります。そのため、投資環境を読み相場に乗ることは、もっとも重要な部分といえます。そこで、投資環境と相場見通しを第四部に集約し、版を新しくするたびに最新の情報に入れ替えるようにしています。電子書籍本は、出版後でも、追加、編集ができますので、絶えず新しい情報に接することができます。
それぞれの項目は、A4レポート用紙1ページ程度のエッセイ風に纏められていますので、見出しから入っていただいても、その項目についての理解はできるように編集されています。「波乗り投資法」が、他の投資法に比べてどこがどう違うのかを、始めての方にも十分ご理解いただけるのではないかと考えています。
こんばんは。
波乗り投資法 読んでみたくなりました。
電子書籍しか出されていないのですか?
私にはない多くの経験がおありなのですね。
経験と許容域が広い。私には全くないものです。
でもなんだか読んでると元気出てきます。
また明日も伺わせてください!
それでは。。
sariさん
おはようございます
紙の本での出版もトライしてみたのですが、出版しても売れないと判断されたのか、出版してくれるところはありません。
自費出版も考えたのですが、費用が掛かることや、「ただ」で送りつけた友達の困った顔が目に浮かび、諦めていたのですが……。
でも、作家になる夢は捨てられず、コストの掛からない電子書籍ならと、電子書籍の作り方を勉強し、やっと念願の出版にこぎつけました。
本の出版には、「書くこと」「出版すること」「売ること」という、いくつかの壁がありますが、最後の壁が大変です。
今回、お世話になった「みんかぶ」の紙面を借りて、私の作品を見ていただだければとの思いです。
やはり、「株で儲けよう」という共通の考え方を持つ人に、見ていただくのが一番です。
自分でいうのも変ですが、一話一話に、投資にお役になることがあるのではと思っております。
これからもよろしく、そしてsariさんの投資のご成功を……。
たびたび失礼します。
アマゾンで検索してしまいました。
キンドルというのを持っていないと読めないのですね。
実は私も文章書くの好きです。
でも本なんて恐れ多くて・・
詩的なものですが・・
>自分でいうのも変ですが、一話一話に、投資にお役になることがあるのではと思っております。
本当に。そう思います。
私自身投資は始めたものの、ほとんど動かしておらず
たまにドンとやられると一瞬にして不安になったりして
身動きできなくなる感じですね。。
浅知恵で経験不足なもので・・・
最近やっと前向きに投資に向かおうとしていまして
ここ みんかぶでたくさんのお話しを読ませていただいくようになりました。
Naice Guyさんのリスペクトから伺いました。
>これからもよろしく、そしてsariさんの投資のご成功を……。
はい!亀のように、でも確実に成功させたいと思っています^^
というかさせます^^
明日も楽しみにしています。
sariさん
こんにちは
キンドルを検索していただいたのですね。
ありがとうございます。
電子書籍は、本の値段は安いのですが、高いリーダー(閲覧用機器)がないと読めないのが欠点です。
最近では「スマホ」で見る人も結構多いようです。
リーダーでご覧いただけるのは、sariさんが大いに儲けていただいてからで結構ですから……。
娘の話では、第一部で「波乗り投資法」の概略は分かるそうです。
第二部から急に難しくなって、読む気がしないそうです。
残念ですが、能力の限界を感じます。
それから、私は土日にしかお世話になりません。
「売る気があるのか?」とお叱りを受けそうですが、株の売買日には、株価画面を眺めてたり原稿をチェックしたりしています。
取引の邪魔になると、「みんかぶ」投稿開始以来続けています。
すみませんが、土曜日までお待ちください。
ありがとうございました。