神戸製鋼所の子会社で環境装置大手の神鋼環境ソリューションは、栄養素などを大量に含むミドリムシ(ユーグレナ)の量産技術を確立したそうです。
小さなフラスコを使った培養が一般的でしたが、1㎥(1000ℓ)の培養槽で安定して量産できるようにしたそうです。
2016年度にも食料品向けに供給し、その後はジェット燃料などとしても売り込むようです。
同社が量産に成功したミドリムシは他社が研究開発するものよりも増殖速度が重量ベースで2倍以上で、水槽にブドウ糖をとかしながら育てる技術を採用し、天候に左右されず深い大型水槽でも培養できるそうです。
太陽光で光合成をさせながら育てる場合と比べて、単位面積あたりの生産量は数百倍になる見通しで、顧客企業には1㎏単位でサンプルを供給できるようになったそうです。
神鋼環境は培養方法や水槽の設計などの改良を続け、2015年度には10㎥の大型培養槽で量産を目指すそうです。
ミドリムシにはアミノ酸やビタミンなどが多く含まれており、食品や化粧品の原料として販売していくとのことです。
ミドリムシは油脂分も多く含み、将来はジェット燃料に使える可能性があるとされており、国内外のベンチャー企業などが量産技術の開発を急いでいますが、現状では価格がジェット燃料の2倍以上で、生産コストの低減が普及への課題になっているそうです。
価格がジェット燃料の2倍以上というのは、まだまだ高いですね。
量産技術を確立し、コストダウンできるといいですね。
6299:461円