カラオケ業界で客層を広げる取り組みが本格化しているようです。
高齢者やファミリー層の取り込みを狙い、平日の昼間など比較的空いている時間帯に和食付きのプランや子供向けのコンテンツを導入しており、ギター愛好家向けのカラオケも登場するなど、あの手この手で需要を掘り起こそうと懸命のようです。
「町内の集まりや仲間同士の集まり、食事会にも使えるので重宝している」と評判がいいのは、「シダックス」が提供する和食付きプラン「雅御膳」だそうです。
飲み物と2時間のカラオケルーム使用料も合わせ、1人当たり税込みで2000円という料金が人気を呼び、60歳以上のシニア層を引き込んでいるようです。
雅御膳は昨年11月に開始され、当初は定番の「松花堂弁当」を出していましたが、今年4月に内容をリニューアルし、著名な料理人の道場六三郎氏が監修した日本料理に変えたそうです。
シダックスによると、カラオケの主力顧客層は20~30代で、2008年度には来店客の56.7%を占めていましたが、景況感の悪化などで2013年度は53.8%に低下した一方、60歳以上は同じ期間に8.8%から15.9%へと急速に高まったそうです。
シダックスは9月8日から60歳以上の会員を対象に、カラオケルームの使用料を毎週月曜は2時間無料とするサービスを始めるそうです。
7月に25店舗で先行導入したところ、対象となった5日間は店舗の売上高全体が前年の同期間と比べて約3割も上昇したため、全国展開に踏み切るようです。
一方、2強の一つ「ビックエコー」を展開する第一興商は、子供向けのコンテンツでファミリー層の来店増を狙うようです。
NHKの幼児向け番組「おかあさんといっしょ」の人気曲や映像を取り入れ、カラオケバージョンのほか、出演者の歌声を聞いて幼児でも楽しめるよう工夫を凝らしたそうです。
1人で楽しむ「ひとりカラオケ」を強化する動きもあり、「まねきねこ」を運営するコシダカホールディングスは、ギターの音を抜いた楽曲を流す新サービス「ギタすきっ」を開し、。自分のエレキギターを持ち込んで機器の端子につなげば、曲に合わせて演奏できるそうです。
シニア層をターゲットにした商売はこれからも拡大していきそうですね。
4837:501円、 7458:3,035円、 2157:2,020円