ウルトラセブンの屈指の人気ストーリーの一つ「第四惑星の悪夢」は、1968年7月28日に放送されました。
ダンとソガを乗せた宇宙船が進路を間違えてたどり着いた星は、地球にそっくりな第四惑星でした。
しかし、その世界はロボットが支配し、人間はロボットのために働く奴隷となっていました。
凝った画面構成、セブンがビル街を破壊するシーン等、製作費用をふんだんにかけた作品のようです。
着ぐるみの宇宙人と怪獣を封印した作品はこれが3作目ですが、その中では最もラグジーであります。
おそらく財政難の解消には繋がらなかったのではないでしょうか。
ウルトラシリーズは、まさにこの予算管理の破たんが原因の一つとなり、その後長い苦難の道を歩むのであります。
株式投資でも、投資とリターンの収支をシビアに管理しないと長期間継続できませんので、大いに教訓としたいところです。
今回は、人間の秘書アリーが入れたコーヒーにケチをつけるロボット長官の次の言葉が印象的です。
ロボット長官「ぬるい!砂糖が多い!」
アリー「すいません。データ通りにやったんですけど、以後気を付けます」
ロボット長官「どうも人間は、物覚えが悪くてイカン。コーヒーの味が、毎日ちがうんだからな」
ということで、砂糖を作っている会社を検討します。
2107 東洋製糖 ROE6.8 PER10.1 PBR0.71 時価総額54億円
2108 日本甜菜製糖 ROE1.9 PER25.5 PBR0.48 時価総額295億円
2109 三井製糖 ROE8.6 PER9.7 PBR0.86 時価総額558億円 スプーン印
2112 塩水港精糖 ROE4.1 PER24.4 PBR1.12 時価総額95億円 パールエース印
2114 フジ日本製糖 ROE4.1 PER15.3 PBR0.63 時価総額101億円
2117 日新製糖 ROE4.2 PER8.6 PBR0.37 時価総額176億円 カップ印
製糖業界に対して、国内の状況は大変厳しいようです。
海外から安価な砂糖が輸入されてくる。
ロボット長官のように(?)、健康志向により砂糖の摂取量を減らす人が増えている。
少子化により、お菓子をたくさん食べる子供が減っている。
しかし、課題を克服し成長する会社があることも事実です。
2109は、ROEが1桁台ではありますが比較的高く、増益を続けています。
タイの製糖・発電事業会社に資本参加しており、前期は過去最高の売り上げと経常益を記録し、増配を実施しました。
今でも、経済成長中のアジアの国々では、コーヒーやお茶に入れる砂糖の量が半端でなく多いことに驚かされます。
投資判断は自己責任で。