書評「繁栄と衰退と」(岡崎久彦、文春文庫)

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書評「繁栄と衰退と」(岡崎久彦、文春文庫)

★5つ。
 かなり昔に読んだ本。 
 外交官をしながら、こうした本を沢山書くのはホントにパワフルで素晴らしいです。

 常にロシア寄りの行動、言説を取り続け、(屁理屈だけで中身がない)分厚いだけの資本論みたいな本を書き続けている佐藤優氏とは、同じ外務省出身でも大違いである
  (佐藤氏はロシアに何か弱みを握られてるか、洗脳されたか、、(--; )
 
 中身は小アングロサクソン国家、オランダの興亡史。
 スペインの圧政から自由と独立を勝ち取るまでの壮絶な(凄惨な)戦いの歴史。
 
 日本でも同様のことが室町時代から戦国時代にあり、それは江戸時代(特に5代綱吉以降)に封印されて、明治の士族反乱(階級復古の士族軍vs平民軍)、自由民権運動で繰り返されました。

 そこでは多くの血が流れた。
 今の自分たちの自由で豊かな生活もそうした歴史のうえにある。
 無為、無思慮で先祖の流した血を無駄にしたり、子孫にそれを引き継がないのはアホで身勝手なことです

 今、自由を脅かすものは何かと言えば、それは隣りの気ちがい国家だったり、国内の宗教カルト、左翼カルトでしょう。
 特に後者は甘言を弄し、自分たちを自由勢力(リベラル)だとか革新だとかデマを流すので、たちが悪い(実際、民主党政権下では非常に強権的な国会運営が成された。。一部マスコミは逆のようにデマを書き立ててますが、事実は消せない)。

 無思慮で何も考えないと、考えても行動しないと(投票行動やらネット言論やら)、彼らの甘言、デマにダマされる人が増え、皆、官僚国家の家畜されてしまいます。
 そうして、自由と豊かさを少しずつ奪われていく

 「自由」と「豊かさ」の連動性(自由な社会ほど豊かで平和になりやすい)についての詳細は、自由と依存について書いた過去日記より。 


(補足) 自由民権運動での血は本来流さなくて済むものでした。 為政者側も自由民権の必要性、重要性は分かっており、蜂起側との違いは自由民権を進める速度だけだったからです。 明治初期に自由民権運動の広がりを容認した大久保利通は偉大で、士族の反乱に乗った西郷隆盛は愚かだった。鹿児島で逆の評価になってるのは事績でなく、イメージで人物を見てるせいでしょうか??  それだと道を誤りますね。
 
 
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