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本日のECB理事会とドラギ総裁記者会見についてまとめ

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今日のメインイベントは、20:45の(欧)ECB・金融政策発表21:30からの(欧)ドラギECB総裁による記者会見となりますので、見所やポイントなどについてまとめていきたいと思います(●´ω`●)ゞ

 まず、ECB・政策金利発表に絡んだ当面の金融政策などについては、現状維持の据え置き判断という見方が大勢です。ただし、そろそろ動き出しても良いころではないか・・・との指摘は根強くあります。

ここでEU圏の経済情勢について触れておきますと、EUにおける3月のマネーサプライ(通貨供給量)は前年同月比でわずか+1.1%にとどまり、民間部門向け融資はなんと-2.2%と完全に信用収縮(貸し渋り)が起きています。

したがって、インフレどころか逆にデフレになりかねない状況なため、デフレを回避するためには必要なことは何でもやる!と言っていたドラギ総裁がそろそろ動き出してもおかしくないのではという見方もあるわけですね(*´・д・)(・д・`*)ネー

仮にECBが動くとなれば、次なる一手は当然、量的金融緩和政策Quantitative Easing)となります。昨年11月に行われた0.25%の利下げでは、マネーサプライや信用の伸びには全くつながりませんでした。つまり、金利をいくら引き下げても銀行は民間への投資を行わないため、単純に市場(銀行)にダイレクトに資金を供給することで、何とか信用収縮状態を解消しようというわけです。

※ちなみにご存知のようにこのQE(量的緩和)については、現在は日本が行っていますが、一方でアメリカは徐々に量的緩和を縮小するテーパリングの段階に入っています。

もし実際にQEが発表されれば、流通するユーロの量が増えるため相対的にユーロの価値が下がりますから、当然ユーロ安となります。これまでユーロ高に対する懸念を示してきたECBからすれば、まさに一石二鳥の良案ですが、今回は温存するのではないかというのが市場のコンセンサスとなりつつあります。

温存する理由としては、1つはインフレから抜け出すための最後の切り札としてとって置きたいというECB側の意向と、EU圏において絶大な影響力を誇るドイツが懐疑的な姿勢を示しているからです。まぁ懐疑的というよりは、EUが主な輸出先であるドイツにとってユーロ高はあまり関係ないですし、むしろ原材料を輸入する際に有利なためユーロ高状態を維持したいというのもあるでしょう。ドイツだけは景気の良い状態が続いていますから、他の国はお察し・・・ということです。

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