はるるっぴさんのブログ
香港の家賃高と円安高
先日、テレビにも登場している大手証券会社のストラテジストの
お話を聞くことができた。
「円安は日本にとっては、いいことばかりですよ~」(^o^)
と言うので
大丈夫かこの人・・・と思って
「本当にいいことばかりですか?」
と質問すると
「110円を超える円安になると問題ありますねぇ~」
と答えてくれた。
(この答えは理解できる)
言葉を読みかえると
「110円を超える円安になると問題が表面化する」
となるのだろうか?
為替決定要因は
お金の量、金利差、貿易収支と言っていたが
これもどうかと思う。
JPモルガン・チェース銀行の佐々木 融氏の
著書「弱い日本の強い円」でも指摘されているように
「為替とは、単なる交換レート」
です。
その他、中央銀行のマネタリーベースについてお話をした。
ECBのマネタリーベースについてはくわしくご存じではないようだった。
・・・
素人のひとりごと日記です。
(すべて正しくは専門家へ)
先日、香港に行ったとき
最初に、現地のガイドさんに注意事項を教えてもらった。
○スリが多いので注意
香港のスリはプロでターゲットを選ぶ目とテクニックは一流らしい。
二人組などで連携をとってやっている。
日本人は狙われやすいなど
実際、現地でよく観察すると、誰がスリかわかるときがある。
○両替所で偽札をつかまされないように注意
最近多いらしい。
香港ドルは、周知の通り、HSBC(香港上海銀行)、中国銀行、スタンダード・チャータード銀行、
香港政庁発行があり、同じ発行体でもデザインが違ったりするので、たくさん種類がある。
そこに目をつけている悪い人たち。
発展途上国で使われていた、似たようなデザインのお札を、正規のお札と混ぜて両替するので、
偽札をつかまされる観光客が増えているらしい。日本人でも被害にあっている。
その他
○偽物が多いので注意
○出入りしてはいけないところについて
○よくわからない中国製の食品は食べないように(中国製と香港製は違う)
○タクシーを利用するときの注意(わざと遠回りする)
以下省略(たくさんある)
・・・
香港の街をぶらぶらすると感じるのは物価高。
わたしの場合、海外に行くと百貨店、スーパーやコンビニ(香港ではセブンイレブン)で
モノの値段をチェックするが、全体的にモノの値段が高い。
安いので印象に残ったのはビール。
日本のビールも水と同じ値段の10香港ドル(130円くらい)で買えた!
(税金の関係で安い)
しかし、だいたいのモノは日本で買うより高い。
いくつか理由がありますが、現地の日本語を話せる香港人に聞くと
家賃高と円安が関係する。
香港の家賃は、上昇している。
一等地の小さな店は家賃が支払えずに潰れることが多いらしい。
(現地で聞いた話は「らしい」にしている。数字で確認していない)
日本でも同様のことはありますが、特に香港では家賃が高いので
家賃の高そうなところで買い物をすると、家賃分値段が高くなる。
地元の香港人は、家賃の安い店で、良いものを安く買っている。
香港の家賃は、安いところで月15万円くらい。
(日本人から見ればボロボロのマンションです)
100㎡くらいマンションで、物件にもよりますが、月40万円くらいの水準。
日本人の感覚で普通に住めるマンションで家賃月30万円らしい。
家賃は毎年上がっているらしく、香港も不動産バブルになっているかもしれない。
(中国の深刻な不動産バブルとも関係する)
(香港の新入社員の平均的な給料水準が15万円くらいなので、家賃は相当高い)
(香港では、マンションを昔買ったひとの方がお金に余裕ある)
わたしも現地の不動産屋さんの店頭に張り出されている物件を見ました。
目が飛び出るくらい値段の高い物件がたくさんあった。(*_*)
香港と言えばショッピングのイメージがありますが
家賃が上昇しているので、その分、価格に転嫁されている。
ブランド品は付加価値税がなくてもお値段は高い。
さらに日本人の観光客にマイナスになるのは円安効果?
日本人向けのお土産を販売している店のスタッフに聞くと
「2年くらい前より、円安で20%くらい円建ての値段は高くなっています。」
と教えてくれた。
家賃高による物価高と円安高によって香港でブランド物を購入する
日本人は減っている。
香港にはブランド店はいっぱいあるが、あまり日本人を見かけなかった。
ほとんど中国人。(言葉と声の大きさでわかる。華僑の多い感じがする。)
強い人民元を使って買い物を楽しんでいる感じ・・・
特に宝飾品では、金の宝飾品売り場のところで人だかりを何度か見ることがあった。
一般的には、日本人にとって宝飾品は美しく着飾るもの。
中国人にとって宝飾品は自分の財産になる。
現地のガイドさんに聞くと
「金は大人気ですよ~」
「少し昔、わたしの話を聞いて純金の観音様を買っていった日本人から感謝されている。」
「観音様は、(その時と比べて)5倍くらいの値段になっていますよ~」
と言っていた。
「日本では、リサイクルショップで金を売っている人がたくさんいますよ~」
と話すと
「金を売っている?」
「どういう意味か、わたしにはわかりません・・・」(・・?
と答えてくれた。
(3日ほど前、日本で田中貴金属の方に話を聞くと、最近は金価格の上昇もあり
売っている人が多いと言っていた)
(田中貴金属でも金を購入した後、盗難にあっている人がいるらしく注意を促す張り紙が貼っていた。
日本も安全な国ではなくなってきている。)
香港では、中国人向けビジネスで成功している人は豊かになっているらしい。
一般的な他の仕事で働く人は、家賃も高く生活の厳しい人が多いようだ。
先週の日曜日、香港島のセントラルに行くと、フィリピン人女性がたくさんいた。
世界の超一流銀行の超高層ビルが立ち並ぶ中では異様な風景です。
ダンボールに座って、簡易な食事をしながら、おしゃべりをしている。
何万人といる。
主要な通路や主要な歩道、公園、超一流銀行のビルの下まで至る所にたむろしている。
香港に出稼ぎに来ているフィリピン人女性が集まっているようですが、変な感じです。
彼女たちは、ほとんどがメイドさんで、給与は日本円にして月5万円くらいと聞いた。
5万円が正しいかどうかわかりませんが、薄給であることは間違いない。
物価高の香港で月5万円の給与ならば、贅沢品は何も買えないと思う。
安く服を売っているフィリピン人も見かけた。
秩序を保つフィリピン人もいて問題はなさそうだった。
ダンボールを敷いて所狭しに座っているフィリピン人女性のたくさんいるところから
ほんの少し歩くと仕事が超激務で高給取りのインベストメントバンカーや中国人の富裕層をターゲットにしたような超高級店がたくさんある。
(腕時計では、PATEK PHILIPPE、AUDEMARS PIGUET、Vacheron Constantinなど)
(日本円で500万円、600万円する腕時計もたくさん売っていた。誰が買うの?)
(貧富の差を肌で感じる)
日本人も自国通貨の安くなる円安がすすむと
世界的な視野を持っていれば、貧富の「貧」に近づいていることがわかる。
お立場のある専門家でなければ、円安は多くの日本人にとってメリットよりデメリットが多いことは
容易に理解できる。海外に行くと弱い円だと寂しいものがある。
(このあたり以前日記でご紹介したグッチーさんの本にもくわしく書いている)
ある日本人観光客に聞くと、数年前香港に来た時よりも
物価が高くて、あまり買い物ができないとおっしゃっていた。
【注意】
日本で両替するとレートが良くない(はっきり言えば悪い)ので
現地で信用のできる有利なところを調べて両替する方がよい。
わたしも香港の家賃高と円安高であまり買い物もできなかった。ただ、日記で書いている健康情報を
わたしに提供してくれる親戚の女性にはお土産にペニンシュラ ホテルのASTERIA by ALICE CHAN
(アリス・チャン)のポーチを買った。
運よくデザイナーのアリス・チャンご本人がいたのでサービスカードにサインして
もらった。美しいデザイナーでとても感じの良い方でした。(^^♪
ここは、他のブランド品と違うので比較的安く買えた。
昔、円の強い時に何度かヨーロッパに行った時は、円の強いことに誇りを持つことが
出来た。今は円が弱くなりつつあるので、香港では、少し残念な思いがした。
海外で日本ブランドの商品を見ると日本人としての誇りを感じる時がある。
通貨円についても強くあってほしいと思う。
・・・
香港ではこの10年間、ヨガ、太極拳が流行っているらしい。
現地の株式ニュースを見ていると、ハンセン株が下がっているので女性アナウンサーが
やや暗めの表情で話をしていた。(広東語なので何を喋っているかわからない)
登場している解説者は、日本と同じで見るからにたいしたことはなさそう。
途中チャンネルを変えるとテレビで太極拳をやっていた。
ほのぼのとしてよかった。
最終日、それまで霧で見えなかった香港の夜景を見ることができた。
(周知の通り、香港では夜景と2階建てオープントップバスが有名)
写真で見るのとは違いやはり迫力があった。
金融に興味のある人にとっては
(海外の)近場では香港、シンガポールは面白いと思う。
注意しててもやられるので、身につけるお金やカードは最小限にしてました。
アジアでは台湾とシンガポール以外はそういったスリルが味わえて、
これも旅のハプニングと割り切る鷹揚さが要るかも。
日本が世界中で特殊な国です、その意味でも。