ゼンショーホールディングスは、公募増資などで最大301億円を調達するそうです。
傘下の回転ずし店「はま寿司」の新規出店費用などに充て、発行済み株式数は最大で23%増える見通しだそうです。
安さを競ってきた牛丼店は景況感が上向くなか集客で苦戦しており、客単価が高い回転ずし店の出店増で2015年3月期以降の業績回復につなげるようです。
同社の公募増資は2006年7月以来で、2475万株を公募し、需給状況に応じて275万株を上限とする追加売り出しを実施するそうです。
発行価格は3月5~10日に決定し、公募増資の払込日は3月12~17日となるそうです。
調達する約300億円は、来期から2年間の新規出店など充てるようです。
重点的に資金を投じるのが回転ずし店で、来期の設備投資計画では、回転ずし店などファストフード部門が約90億円で、牛丼部門の2倍以上とするそうです。
回転ずし店は店舗当たりの出店費用が約1億円と牛丼店よりかさむそうですが、客単価は1000円前後で400円台の牛丼店「すき家」を上回るそうです。
集客も好調で、今後も家族連れなどの需要が見込めると判断し、2年後の店舗数は450店強と現在から5割以上増やすそうです。
今期は牛丼店の客数減と牛肉の輸入コストの増加が響き、営業利益は83億円と前の期から43%減る見通しで、牛丼店では出店を継続するとともに価格が高めの商品を強化するようです。
昨年末に策定した中長期の経営計画では、来期の営業利益は今期予想比で倍増を見込んでいるそうです。
株価は希薄化で下がってしまうでしょうか。
それとも...
今のままでは来期の営業利益の倍増は難しいかもしれませんね。
ただし、今期の営業利益が悪化(たとえば数億円)していれば別でしょうが...
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