職を失い、妻にも去られた小説家志望のサムは、
異能の巨漢探偵に弟子入りして再起を図るが・・・。
史上初のベストミステリ三冠に輝く『二流小説家』の著者、最新作!
★「ミステリガール」
デイヴィッド・ゴードン著 青木千鶴訳 早川書房 1,900円+税 2013.6.15.発行
彼の前作『二流小説家』の中に、
「シンシン刑務所」という文字が書いてあった以来、
(上野動物園のパンダの名前か、オイラのハンドルネームから取ったか二つにひとつと夢想
後者の場合には、早川書房つながりで知己があるであろう村上春樹が犯人だと思っている)
次作が出たら必ず読んでやろうと思っていたら、
なんだよ、既に出ていた。
この作家は、コロンビア大学大学院創作学科の修士卒。
その作品の中には、教科書的なスタイルが散りばめられていると想像できる。
なので、その基本的手法を盗み取るためにも、読む価値があるはずだと踏んでいる。
今、その第一部を読んだところだ。
風景描写や音楽・映画を流すところで早速、学びを得たところ。
もちろん、イロハのイ的な学びなのであるけれど。
作品は、かなりウィットに富んでいてユーモラスなようだ。
最近の読書法として、
ジャンルの異なる作品を並行読みすることにしている。
たとえば現在だと、塩野七生のエッセイと、神奈川県の歴史豆知識的なもの。
そうすることによって、小説の文体が際立って見えてきて、気づき損ないが少なくなるから。
あまりに作品に接しすぎると、その文体に慣れきってしまって、
気づくべき学びの箇所を、なにげなくやり過ごしてしまうリスクを減らしたいからだ。
ところで、また不思議だと思っていることがある。
「職を失って」→ オイラにも経験がある
「妻にも逃げられ」 → 女に逃げられて、もう長いこと経つ
「小説家志望の」 → どういうわけか、作品を投稿したのだからオイラもそういう口だ
「サム」 → オイラの作家ネームは、万が一にも投稿作が通ったら、略すとサムになる
この名前は何年も前の起床時に、突然頭に浮かんだものだ。
誰にも言ったことはない。
これも何かの陰謀だろうか、それとも縁だろうか???