NISAの運用状況に関しては日経新聞でも報道されましたが
ある程度傾向が鮮明になりつつある様に思います。
先ずNISAの口座を作ってまだ投資を始めていない人の割合はおよそ80%。
そのうち既に利用可能枠を使い切った人は約半数だそうで
ざっくりですが進捗率は10%程度ではないかと推測しています。
<NISAの対象として注目されている個別銘柄>
◇長期的に高配当率が見込め、尚且つ株価の変動が小さい企業
インカム・ゲインに徹する考え方が主流で銀行株などが人気の様です。
◇株主優待に魅力のある企業
特に還元率の良い銘柄に人気が集中している様で
今のところANAやイオンが人気とのこと。
<NISA開始1週間後の銘柄別シェアベスト5>
1位:キャノン(4.0%)
2位:武田薬品(3.7%)
3位:NTTドコモ(3.4%)
4位:みずほFG(2.5%)
5位:トヨタ(2.3%)
<現在NISA人気が高い高利回り銘柄>
あおぞら銀行(4.7%)キャノン(3.9%)、武田薬品(3.7%)、住友商事(3.6%)
NTTドコモ(3.5%)、三菱商事(3.0%)、日本航空(2.7%)、みずほFG(2.6%)
野村不動産マスターファンド投資法人(2.6%)、トヨタ(2.2%)、三菱UFJ(2.0%) など
総じて①経営の安定度 ②利回り ③株価が比較的安定している ④株主優待
これらの要素が重要視されている様に思います。
従って無配でも成長性に期待するというケースは今のところ少なく
あまりリスクを背負いたくないという堅実な傾向が見てとれます。
そこで今年のNISA市場を5兆円だとすれば、まだ4~4.5兆円が待機資金ということになり
NISAを利用しない投資の参考にもなると思います。
また個別銘柄以外では投資信託やREITが注目されている様ですが
投信に関しては添付資料をご覧頂ければ傾向と対策の参考になると思います。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/special/nisa_ranking/