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「金持ち父さん」-その3、原価ゼロの資産
「金持ち父さん」の中に原価ゼロの資産を作るというアイデアが記載されている。例えば買った株が値上がりしたら投資した額に相当する株数は売ってしまって残りを保有する。この残りの株はただで手に入れたともいえるので原価ゼロというわけだ。原価ゼロの株については価格の変動はもう気にしない。簿価をゼロとし、資産を時価で見ないで簿価で見るということになる。だから、資産の変動はないけれど配当収入など資産が生む利益は継続する。簿価ゼロの資産が生む利益で生活できるようになれば、生活のために働かなければならないという束縛から解放されて自由になる。原価ゼロの資産というアイデアは卓見だとは思うが、私的には若干の異論もある。
まず原価ゼロの資産の作り方である。これについては金持ち父さんは不動産とか株のIPO投資などを紹介している。かなりの率で大きな利益を生み出せる投資方法でなければ原価ゼロの資産を作るにはあまり役に立たない。年利1%にも満たない銀行金利では原価ゼロの資金は作れないだろう。また初期投資額を回収して残りを資産として残すということは、元金を単利運用するということである。本当に確度の高い方法があるのならそれで複利運用した方が資産は当然早く増える。
ちょっと話はずれるけれど積み立て投資はドルコスト平均法の応用としてよく知られている。私の分析ではこの方法の年利期待値は配当と同じ2%程度なのでお奨めできないが、積立資金をなかったものとみなせればこれは即ち原価ゼロの資産となる。例えば昇給があった時になかったものとしてその分をそっくり天引きにしてしまい、あることすら忘れてしまえば必要なときに使おうなんて気もなくなる。積み立ての対象は安全性と利回りからREIT ETF(1343,1345)がお奨めである。利回りは大雑把にいえば5%くらいである。
サラリーマンの所得平均は平成24年は408万円だったが、老後の生活費を年間500万円と見れば、半分を年金から半分を資産が生む利益から得ることができれば資産の目減りもなくて理想的である。年利5%の運用で年250万円を得るには5000万円必要となる。就職直後から40年5%(月利0.4%)の複利で運用できるとすれば、毎月35,000円の積み立てで5000万円貯められる計算になる。
確定拠出年金への加入とか中退共への加入などでは節税にもなるので、中小企業に勤めるサラリーマンの場合にはこれらの制度は目いっぱい活用することが望ましい。私が外資の会社のマネジメントをしていたときには中退共への掛け金は給与からの天引きとし国からの各種助成は社員個々人に還元していた。十分に高い運用利回りが得られるかどうかの問題はあるが基本的にはそのお金はなかったものと思って積み立てることである。
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関連銘柄:
野村REIT(1343) 日興リート隔(1345)
こんにちは
ふたたびお邪魔をいたします
株取引で一攫千金的なものをイメージすることと同じように、不動産についても競売などで大儲け的なものが話題性があって目立つのでしょうね
不動産は、どんなに規模が小さかろうとも、経営(自分の利益ばかりを追求するのではなく、自分のしていることに関わって下さるあらゆる方々のことを思って維持をしていく←ことばがたりず、うまく表現できません)をしているのだという意識を持てたことが自分にとって、とてもよい方向にはたらいたと感じております
株との付き合い方もいろいろなのだろうとおもいます
知らないことを知っていくことはたのしみにつながるような、、、株とのおつきあいも、そういうふうにしていきたいなとおもうようになってきました
また、知らなかったことや知らなかった分野をそれなりに知っていくことで、自分にわかる分野への理解が進んだり、自分にできるやり方にさらに気づいたり、いちばんは自分自身(や自身の成長?)に気づくことが出来るような気がしています
エクセルの関数を使ったことがほとんどないですし、プログラミングの知識も概念もまったくありません。自分にとって、かなりハードルが高いなとおもいます
低そうなハードルをいくつか越えられたら、挑戦できるようになるのだろうか
と、ぼんやりとおもうのです
今は挑戦さえ尻込みしてしまう状態ですが、この意識を持っているか持っていないかは、のちのち大きく違ってくるだろうとおもいます
みんかぶと自分のお付き合いを変えようとおもっており
思い切ってコメントをさせていただき、 お話ができて、よかったとおもいます
ありがとうございます
timeさん、コメントありがとうございます。
不動産に関しては金持ち父さんでは競売の例を多く挙げるており、日本でも競売物件は自治体からの公告などをよく見かけます。日本では居住者がいる場合など後の処理が大変なようなので、私は興味はあったけれど経験したことはありません。アメリカと日本では細かな点で違いはあると思いますが、大まかなスキームでは大差ないかと思っています。
システムトレードの本は本来自分用にまとめたものなので、ある友人の評によれば経験の浅い人には少し難しいかいうことです。その代わりすべて本音です。プログラムの詳細などはexcelを使いなれているか、プログラミングの経験がなければ難しいかとも思いますが、コンセプト的なところは難しいことはないと思います。友人の一人からはよく理解したことを示すかなりポイントをついたコメントをもらいました。ただ、これを読めばすぐに大儲けできるということにはなりませんが、大損はしなくなると思います。
「自分にわかる分野で、自分にできるやり方で」という考え方には全面的に賛成です。「それなりの収入があればよい」という点も同感です。私も一攫千金は狙わず、あの手この手を使って着実に利益を積み上げていきたいと思っています。
はじめまして
不動産経営により原価ゼロ資産を作るということは、おっしゃられていることとは、少々、ちがうのでは?とおもいます
金持ち父さんのお国の不動産と我が国の不動産は違うものを指しているような気もするので、我が国では土地から入手しなければならない私のようなひとにとっては金持ち父さんのお国ほどには利回りはよくないかもしれませんが、実現は可能とおもいます
システムトレードのことがさっぱりわかりません
御本は、ある程度、理解されているひと向けとなっているようで、むずかしそうだなとかんじてしまっており、読んでみたい(理解したい)気持ちはとても強くありながらも、手が出ずにおります
自分にわかる分野で、自分にできるやり方で、それなりの収入を得て行けばよいのだと、このごろ、おもうようになってきました