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平凡の中の非凡(6) 10月6日(土)11時00分

  この日記は今までの日記と比べ、極端に人気が無い。ここで、また、こんな事を考える。一体、日本人は努力しない国民になってしまったのか。日本人としてのよく言われる勤勉は無くなってしまったのかである。勤勉とは勤めて勉強することである。ここでいう勉強とは、書物からの学習に限らない。生活体験を通しての学習も含まれる。

 

 そしてここには、透んだ心の状態が必要である。そしてよく言われている、「びしり」とした自己を律する生活態度が求められる。(しかしこれは理想であって、雑念の浮かぶ心の状態でもかまいません。そして「びしり」としなくても、よしとしましょう。)一口で言えば、厳しい課題を毎日課すことである。(しかし、厳しくなくてもよしとしましょう。すこし、難しい目標でもよしとしましょう。もともと、人は弱いものだからと考えているからです。)これは難しい事を言っているのではない。当たり前のことを言っているだけである。早寝早起き、朝ご飯という内容である。

 

 ここで、10月1日から、日経新聞のわたしの履歴書で、ノーベル賞をもらった利根川氏の連載が始まった。この日記では、そういう能力がずば抜けている人のことを、対象にしているのではない。ごく、どこにでも居る人を考えているのである。そういう凡人であり、現状に満足していない不平、不満だらけの人がどうするかという作戦を考えているのである。

 

 ここで言うまでもないが、ずば抜けた秀才は、こんなわたしの言うような事は、その生活の中で充分承知していて、こんな事はあえて考えようとしないであろう。自然に生活が、仕事である分子生物学などの、研究するモードになっていると考える。あるいは頭の中で常に考えている習慣になっていると考える。

 

 

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